2026-09

感想

三姉妹探偵団6 危機一髪篇(講談社)

「---その刑事は、何という男だ?」「国友です」「国友・・・・知らんな」と、組長は首を振った。「若い奴です。しかし、親分が脱獄したので、警察も国友が狙われることは予期しているでしょう。どこかへ隠すかもしれません」「勝手に隠れりゃいい」と、組長は手を振った。「俺はな、若頭。---あんな息子に育てた自分が情けない。
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三毛猫ホームズのプリマドンナ(角川書店)

いやな予感がしたのである。「大体だな---」片山義太郎は言った。「人を選ぶってことを知らないんだ、うちの課長は。お前だって、そう思うだろう?ともかく、面倒な仕事があると、みんな俺に押し付けりゃいいと思っている」すっかりむくれている。片山刑事は続けて、「そりゃ、課長が俺のことを嫌っているとは思わないさ。
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殺人を呼んだ本(双葉社)

〈野々宮図書館---誰でも自由にお入り下さい〉〈入るな!立入禁止〉二枚の、相反する札の前で、彼女はどうしていいか分からず、しばらく立ったままだった。・・・・「失礼します」と、声を出してみた。「どなたかいらっしゃいますか」大声を出したつもりが、実際は蚊の鳴くような---というほどなくても、
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ぼくが恋した吸血鬼(講談社)

やっぱ、吸血鬼って、いるんですね。・・・・そう。---大丈夫。これで鍵さえ開いていれば・・・・。やっと玄関のドアまで来た。バケツを下に置き、ノブをつかんで、そっと回してみる。開いた!やった!ドアを半分開けて、彼女は、バケツを手に取った。その瞬間、目の前でドアが目に見えない糸で引かれたかのように、いきなり閉じた。
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二階の沈黙(角川書店)

あなた・・・・。一人息子・・・・。三人の生活を、何とかして取り戻さなくては。そのためには---他に方法はない。覚悟を決めていた。奥さんは台所へ行って、肉切り包丁を取り出した、先が尖って、切れ味も鋭い。充分だろう。念のため、少し刃先を研いだ。それを右手に持って、ゆっくりと階段の下へ行き、二階を見上げる。