感想

白い雨(光文社)

いやー怖かった!白い雨が降るのであるが、その雨を浴びた人は、心の中に押し隠していた憎しみや殺意が抑えられなくなり、本性で行動してしまうのだ。四つの事件がオムニバス形式で進み、絡み合っていく。
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早春物語(角川書店)

来ましたね!私の記憶にないのですが、映画やテレビドラマになった有名な奴です。冒頭で、役員会に来た大会社の常務(常務って言ってもまだ四十代のエリートです)が、十六、七歳くらいの少女に刺される事件から始まった。
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幽霊物語(集英社)

三十五歳で、父の会社を継いでからは、正にマスコミでも「軌跡を起こす男」とあだ名もつけられるほどの勢いで、各方面に事業を拡大してきた実業家の男が、交通事故で死んで、幽霊になった。幽霊は、見聞きすることはできるが、触ることができない、物がすり抜けてしまうのだ。
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壁際族に花束を(角川書店)

来たー!サラリーマンシリーズだ。(勝手にシリーズを作らないでください) サラリーマンを昭和の時代から何十年もやってきた私は、「そうだよね、そうだよね」と頷きながら読む、サラリーマンシリーズが大好きだ。今回は、壁際族の課長の話だ。
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知り過ぎた木々(文藝春秋)

いやー、驚いた!幽霊シリーズの永井夕子が出てくるのだ。夕子が高校生の時の話であるが、すでに探偵化していて活躍するのだ。名門女子高(残念ながら夕子が通う高校ではない)が、毎年行う林間学校で、大イベントになっているマラソン大会の話だ。
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人畜無害殺人事件(講談社)

うむ、おかしい、大貫警部がまともになってきている。『「放っとけ」と、大貫が言った。「そうですね」井上は、珍しく大貫に同感だった。』ときた、井上刑事がですよ、大貫警部に同感するなんて、今までありませんでした。年取ったのかな?
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吸血鬼のための狂騒曲(集英社)

おう!久々の吸血鬼シリーズ。前作でも驚いたが、今作でもエリカたちが年を取っていて、大学二年生になっている。エリカの弟の虎ノ介も走り回れるようになっている。話は変わるが、私の孫も走り回れるようになっていた。
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泥棒よ大志を抱け(徳間書店)

道田刑事が、べろんべろんのところから話が始まった。真弓が捜査の帰りに、道田刑事に「ちょっと上がって行ったら?」の誘いに乗り、淳一の「一杯付き合えよ」の誘いに「じゃ、ちょっとだけ」と答えた結果が、これだ。
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三姉妹探偵団2 キャンパス篇(講談社)

三姉妹久々でしたが、おっとりな長女、しっかり者な次女、ケチで現実主義な三女が健在でした。長女のおとぼけ、次女の探偵癖、三女のお金への執着は、強化された感じです。そして、国友刑事がまたまた出てきましたが、レギュラーメンバーなのかな?
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三毛猫ホームズの幽霊クラブ(角川書店)

おー!本物の三毛猫ホームズシリーズだ。11作目で、ダントツの数になります。今回は、なんと、片山刑事一行がドイツにバカンスで楽しむ話みたいです。しかも古城を改造したホテルの宿泊です。うらやましい---。前に書いたかもしれませんが、私は、ヨーロッパの古城が大好きで、あこがれているのです。