感想 三毛猫ホームズの青春ノート( 岩波書店) この本を手にして驚いた。本当にノートみたいなのだ。どうも「岩波ブックレット」といって、市民のための小冊子として出しているもので、そのNO.38なのである。タイトルに「三毛猫ホームズ」とあるが、三毛猫ホームズシリーズではなく、赤川次郎の学生時代から作家になるまでの若き日々を辿ったエッセイなのです。 2025.02.12 感想
感想 二人だけの競奏曲(講談社) 本作品は、ちょっと変わった本で、SF作家の横田順彌と赤川次郎が同じテーマでショートショートを書いたものを並べたもので、二人の違いが良くわかる物になっています。与えられたテーマは、「匂う」「探偵小説」「川端康成『雪国』」 2025.02.05 感想
感想 魔女たちのたそがれ(角川書店) またもホラー・サスペンスです。小さな雑貨の卸売会社に勤める二十八歳の男に「助けて・・・・殺される」との電話があった。小さな山の中の小学校に勤めている、幼馴染の女教師かららしかった。女教師の母親を尋ねると「あの子、何か、危ない目に遭っているようなんです。 2025.01.29 感想
感想 失われた少女(双葉社) いやー!本作品面白かったです。本作は、ホラー・サスペンスって言うんですよね。赤川次郎は、いろんなジャンルに挑戦していて、各々面白いのですが、やっぱりホラー・サスペンスとユーモアミステリーが、いいですよね。奥さんの殺害容疑として逮捕された作家が主人公だ。 2025.01.22 感想
感想 あの角を曲がって…(集英社) へえー、赤川次郎さんって、こういう作品も書いていたんだ。ラブロマンスって言うより、不倫騒動ですね。女子大学生と妻あるエリートサラリーマンの不倫だ。この不倫に、女子大学生の幼馴染の男、女子大学生の女友達、女子大学生の妹、エリートサラリーマンが勤める会社のOL、そしてエリートサラリーマンの妻などが、ややっこしく絡んでいくのだが、何かみんな今一の人たちばかりで、光った人がいない。 2025.01.15 感想
感想 殺人はそよ風のように(角川書店) 「ト短調の子守歌」に続いて、またも、十七歳の少女のアイドルスターの話です。赤川次郎って、アイドルが好きなんだと思ったら、歌謡曲番組なんて見ないらしいです。クラシックだけみたいです。それでこんな話をよく書けますね。 2025.01.08 感想
感想 ビッグボートα(光文社) 本作は、大手重工業会社が希金属の精錬プラントを南米の国に輸出する話だ。ただし、その国は現在内戦状態にあり、現地での精錬プラントの建設はできない。そこで、日本で精錬プラントを建設し、船で精錬プラントを運ぶという壮大なプロジェクトを計画したのだ。 2025.01.01 感想
感想 ト短調の子守歌(新潮社) 「ト短調の子守歌」は、内容は覚えていませんでしたが、心に残る作品の一つでした。改めて読んでみて、良い作品だとつくづく感じました。十七歳の少女のアイドルスターの話であるが、芸能界の実態を見事に描いているし、事件が起きた時の警察とマスコミとの関係などこと細かく描いていて、ふーーんそうなんだと大変勉強になりました。 2024.12.25 感想
感想 払い戻した恋人(集英社) いやー、本作品面白かったです。二十四歳OLのドケチな姉ちゃんの話だ。一か月だけ無料で、というのを各紙くり返し、大体只で新聞を取っていたり、最初に熱いお湯を入れて、追い炊きを少なくするのと、ぬるめのお湯を追い炊きしながら入れるのと、どっちがガス代が安いか、必死に計算したり、 2024.12.18 感想
感想 たとえば風が(角川書店) 本作は、赤川次郎の小説によく出てくる大金持ちの話だ。お金に縁のない私には、突拍子もないことをするお金持ちに対し、いつもお金持ちってそうなんだ、住む世界が違うなと思ってましたが、今回のお金持ちは、普通というか、まともでしたね。 2024.12.11 感想