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雨の夜、夜行列車に( 徳間書店)

この『雨の夜、夜行列車に』は、面白かったです。三組の人たちが、夜行列車で、出かける話が、オムニバス形式で進む。一組目が、元大臣だった老人と付き人だ。「今日は午後から本降りになるとか、底冷えがするかも分かりませんよ。---ご旅行は少しのばされては?」「そうはいかん」元大臣は首を振った。
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本日もセンチメンタル(角川書店)

題名の『センチメンタル』って、最近あまり聞かないなー、ってことで、調べてみました。〈センチメンタルとは、過去の出来事や思い出に強く心を動かされて感傷的・涙もろい気分になることを指し、日本語では「感傷的」「物悲しい」「ノスタルジック」といったニュアンスを含む言葉です。〉だそうです。
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禁じられたソナタ(小学館)

先ずは、本の末尾にあった『解説』の言葉を借ります。〈『禁じられたソナタ』は、・・・・赤川氏の持ち味がよく生かされたホラー・ストーリーの秀作である。読者のなかには、ホラー・ストーリーの「ホラー」と、ホラ話やホラ吹きの「ホラ」を混同している人もあるようだが、この二つは、本来まったく別の言葉である。
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万有引力の殺意(光文社)

「何か音がしたよ」と、娘が言った。「音?」「何か落ちたみたい」「何が落ちたっていうの?」「知らない。でも---」道が曲がって、エレベーターホールに入る口が目に入った。「---まあ」母親が足を止めた。「あれだよ、今の音」---男が、うつ伏せに倒れていた。ちょうど、建物から道へと足を踏み出したところらしく見えた。
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乙女に捧げる犯罪(光文社)

ウーン、とその男が呻いて、目を覚ました。もちろん、すぐには自分を殺しに来た人間にも気付かない。やっと、誰かが自分を見下ろして立っていることに気付いて、目をパチクリさせる。「---誰だよ?」「起こしちまったか」と、彼は言った。「もう一度、ゆっくり眠れよ」銃口に気付いて、目を見開く。
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危険な相続人(角川書店)

「あと五分・・・・」と彼女は呟いた。さて---彼女と別れて、夢見心地のまま、赤いスポーツカーを走らせている彼氏・・・・。と、後ろでクラクションが鳴った。「何だよ・・・・」彼氏は、せっかく彼女とのラブシーンの甘い思い出に浸っているところを邪魔されて、渋い顔で、バックミラーに目をやった。
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哀愁時代(角川書店)

課長は両手を握り合わせて、「本当に自殺したんですか?」「それを調べているんですよ」「というと---」「旅館には、遺書らしいものはありませんでした。女性はたいてい遺書を残すものですがね」「じゃ、事故ではないんですか」「それも考えました」と、刑事は肯いて、「しかし、どう見ても雪の山の中へ、ごく普通の服装で、自分から入って行ったとしか思えないんですよ」