三毛猫ホームズの騒霊騒動(角川書店)

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いやー、この三毛猫ホームズ面白かった。プロローグの前に、『《注》この作品には、本物の霊が登場します。従って、幽霊の出る場面、並びにポルターガイストの描写はトリックではありません。--赤川 次郎--』と、わざわざ注記があるんですね、びっくりしました。・・・しっかし、ポルダーガイスト、懐かしー、最近聞かないですよね。それに似たコックリさんも、やりましたねー、最近もやってるのかな?・・・・片山刑事の中学生時代の友だちの、TV局のプロジューサーが、片山刑事を訪ねて来た。・・・・「今度の企画で、ちょっと手を貸してほしいんだ」・・・・「---一体、何の企画なんですか?」と、晴美がお茶を出しながら訊いた。「警察のドキュメントとか?」変なことを訊くな、と片山刑事は必死で目くばせしたが、晴美には通じない。「いや、そんなものじゃないんです。---オカルトなんですよ」と、プロジューサーは、わざと気をもてさせるように、少し声を低くして言った。「オカルト?じゃ、お化けですか」「ポルターガイストです」「ポル・・・・・・」どこかで聞いたことがあるな、と片山刑事は思った。「ああ、勝手に物が動いたり飛んだりする、あれだろ?」「そう。そのポルダーガイストだ」と、プロジューサーは肯いた。「ポルダーガイストの起こる屋敷で、有名タレントと一晩を過ごすって企画なんだ」大して気のきいた企画とも思わない。「それで何だっていうんだい?警察が出て行く必要があるのか?」「つまり、それがインチキなトリックじゃない、ってことを証明してほしいのだ。いわゆるやらせでないことをね」「でも---」晴美が不思議そうに、「当然トリックなんでしょ?」「普通のあの手の番組はそうです」と、プロジューサーは肯いた。「TVにたずさわる者としては残念ですがね」「じゃ、今度は本物だと?」プロジューサーは肯いた。黙って肯いたのである。「まさか」と、片山刑事は笑った。「本当だ」プロジューサーは真顔で言った。「もちろん、僕はまだ見ていない。しかし、よく知っている真面目なデレクターが、夜中に逃げ出して来たよ。真青になって」「どんなことが起こるんです?」晴美が身を乗り出す。---片山刑事は、ため息をついた。全く、こいつは変なことが好きなんだからな!・・・・「私、やってもいいわ」と、晴美が言った。「そういう気の毒な女性の霊となら、会ってみたい」「ニャー」「ホームズもそう言ってるわ」「じゃ、案内しますよ」「ぜひ、お願い!ホームズも行きましょうね!」「ニャン」・・・晴美とホームズは、のりのりだ、やばー!さーーて、何が起きるんでしょうかね?
『シリーズ登場人物』

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