三姉妹探偵団5 復讐篇(講談社)

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いやー、相変わらず、三人姉妹、面白かった。綾子は、居間の方へ歩いて行った。「珠美。お風呂、入って」と、居間を覗くと、確かに、珠美はそこにいた。しかし、もう一人、見たことのない、中年の女性が珠美の隣に座っていたのである。「あら、失礼しました」綾子は、パジャマ姿なので、あわてて謝ったが・・・・。しかし、普通の客でないことは、いくら綾子でも一目で分かった。その女性が、尖ったナイフを、珠美の脇腹へ押し当てていたからだ。「綾子姉ちゃん・・・・」さすがの珠美も少々青い顔をしていた。「あの---何のご用ですか?」と、綾子は言った。「夕里子姉ちゃんに用事らしいよ」と、珠美が言った。「夕里子ですか。---私、姉の綾子です。妹は出かけていますけど、ご用の向きは?」綾子だって、こういう事態に出くわして、怖くないわけじゃないのだ。ただ、怖さを実感するのに、多少時間がかかるので、はた目には、驚くほど冷静沈着と映るのである。「息子を殺したのよ。だからその敵をね、討たせてもらうわ」と、その女は言った。---国友と夕里子が居間へ入って来た時、綾子はその女に、お茶を出してやっているところだった・・・・。「---じゃ、息子さんが、私と?」夕里子は、思わず訊き返していた。「ええ、そうです」・・・・「本当に、佐々本夕里子といったんですか?」「間違いありませんよ」その女は、キッと顔を上げて、「息子の手帳に、ちゃんとあんたの名前と、ここの住所、それに電話番号が入っていたんですから、それでも息子のことを知らないと言い張るつもり?」「だって、本当に知らないんですもの」と、夕里子は首を振って、「亡くなられたのはお気の毒だと思います。でも、私、嘘はつきません。息子さんを、全然、覚えがないんですもの」「死んだ者はしゃべれませんからね」と、女は、まるで信じていない様子だ。「私をどうぞ逮捕してくださいな。ちゃんと刑事まで連れて来て。---手回しがいいことね」「誤解です」と、夕里子はムッとして、「国本さんは私のお友達ですから」・・・・「まあ、待ちなさいよ。息子さんが自殺したのには何か原因があるはずだ。一つ、調べてみようじゃありませんか」女は、当惑して、「でも・・・・そんなこと、どうして---」「僕が言うんじゃありません。この夕里子君がそう思っているんですよ」「当り!」夕里子は微笑んだ。「私もお手伝いしますわ」「私も」と、綾子が加わる。「私、いやよ」と、珠美が小さな声で呟いた・・・・。やっぱりこうなるんですよね。そして、調査に当たり、綾子が、先生になって、高校に潜入するのだ。あの綾子が、先生ですよ?無茶苦茶!どうなるんでしょうかね??
『シリーズ登場人物』

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