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題名の『センチメンタル』って、最近あまり聞かないなー、ってことで、調べてみました。〈センチメンタルとは、過去の出来事や思い出に強く心を動かされて感傷的・涙もろい気分になることを指し、日本語では「感傷的」「物悲しい」「ノスタルジック」といったニュアンスを含む言葉です。〉だそうです。たしかに最近聞かないわけだ、こんな子いないですもんね。でもここは昭和、主人公の女の子は、感傷的で涙もろいんです。何か半分、それで誤魔化している感はありますが・・・・。日本刀を持った男が甘味喫茶に押し入り、金をとろうとして騒がれたので、何と、この主人公の女の子を人質に取って、立てこもられてしまうのだ。・・・・「---よし、もう一度呼びかけるぞ」と、指揮を取っているらしい、年輩の警官が言った。「それで返事がなかったら、まず催涙弾を打ち込んでから、突入する」・・・・「---おい!聞こえるか!十、数える!その間に日本刀を捨て、おとなしく出て来い!分かったか!」店の中からは返事がない。警官が、「一、二、三・・・・」と大声で数え始める「・・・・七、八」と、数えてところで、「待って!待って!」と、女の子の声が・・・・。「今、出て行くから・・・・。撃たないで!」女の子の友だちが、それを聞いて、「主人公、泣いている」と、不安げに言った。「うん、---そうらしいな」息をのんで見守っていると、やがて---中から、四十歳ぐらいの、ちょっと薄汚れた作業服みたいのを着たおっさんと、そして可愛いポシェットを肩から斜めにかけた女の子---もちろん主人公---が、一緒に姿を現した。友だちは、ため息をついた。日本刀でおどしていた男と、おどされていた少女が、まるで親子か何かみたいに、肩を抱き合い、互いにワンワン泣きながら出て来たのである。---集まった誰もが、呆気に取られて、その光景を眺めていた。・・・・「あの人の話聞いていたら、可哀そうで」と、グスンとやって、「どうせ死ぬなら、せめて思い切り甘いものを食べて死にたいって・・・・。小さいころから、ろくにおしるこを食べさせてくれなかったんですって」甘党の強盗というのも、何となくしまらない話だが。---友だちは苦笑して、「ま、お前のセンチなところのおかげで、無事につかまっただしな」と言った。「ともかく何か食おう」「うん」主人公がコックリと肯く。十七歳、というには少々幼い感じである。もう十七といえばかなり大人びた子もいるのだが、主人公は、正に「少女」って感じである。・・・こんなのは序の口で、この後、ヤクザの抗争に巻き込まれるが、主人公のセンチメンタルが、炸裂するのである。


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