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いやー、やっぱりサラリーマンものは、いいですね。「寝過ごした女神」って題も、なるほどです。〈フワリ、ヒラリと、その白い紙きれは風に乗って、飛んで来た。〉この物語の冒頭だ。スーパーマーケットの前に造られた小さなスペース。色タイルを敷きつめて、そこにベンチやら、小さなすべり台、ブランコなんかが置いてある。そこで、ウトウトしていた奥さんが、足がくすぐられるような気がして、目を開けた。---ん?何かしら?下へ目をやると、サンダルに起用に引っかかって一枚の紙きれが、パタパタとはためいている。・・・・何とか指で挟んで取り上げ、見ると「あら」宝くじだ。---奥さんはキョロキョロと左右を見回した。誰が落としたのかしら?しかし、しばらく見回していても、捜しているらしい人の姿は目につかない。「もう期限切れてんじゃないのかな」と、よく見ると---明日である。カーン、コーン。あら、もう三時。・・・これ、どうしよう?---手の中の宝くじを見ていた奥さんは、財布の中にそれをしまい込んだ。翌日。玄関のチャイムが、ポロン、ポロン、と鳴った。「誰かしら・・・・。セールスマンじゃないでしょうね」インタホンで訊くと、隣の奥さんだった。「---回覧板です」と、入って来たのは、隣に住んでいる若い主婦。「よかったら上がらない?」「いいんですかあ?じゃ、上がちゃおーっと!」・・・・。「あ、そうだ。さっき聞いちゃった」「何を?」「三階の、ほら、凄くやせた奥さん」「宝くじで五万円当てたんですって」「へえ」「宝くじか・・・・」ふと思い出した。「あ、そうだ。私も一枚持ってたんだわ」「へえ。当り?」「見てないわ」「今朝の新聞ですよ。私、見てあげる!」と、急に張り切る。「---ほらほら、ここに出てるわ。番号は?」「どうせ当っちゃいないわよ」「でも、万が一ってこともありますよ。---見てあげます」奥さんは、隣の若奥さんに宝くじを渡した。「だけど、どこかに当っている人はいるはずなのにねえ。身近に、何百万とか何千万とか当てたって人、聞いたことないわ。きっと、そんなことってめったにないことなんでしょうね。・・・・あなた、買ったことあるの?---ねえ」隣の若奥さんが、ソロソロと顔を上げた。何だか、ポカンとして、目はあさっての方向を見ている。「どうしたの?」と、奥さんが訊くと、隣の若奥さんは、大きく一つ深呼吸をした。「あ、当ってます!」「え?」奥さんが目を丸くした。「本当?いくら?あの---五万円ぐらい?」「一等」「一等・・・・」奥さんもポカンとして、「まさか」「二千万円ですよ!」・・・・やっちまった!宝くじ当ると、人生変わっちゃうんですよね!さて、どうなるんでしょうか?


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