三毛猫ホームズの映画館(角川書店)

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おー!久々の三毛猫ホームズシリーズだ、みんな元気にしていたかな?と読み始めたら、なんか変。そう、本作は、赤川次郎の銀幕への熱き思いをつづったエッセイ集だったのだ。赤川次郎が映画好きだったのは知っていましたが、映画のエッセイだけで一冊の本を出すとは凄いもんですね。しかも、単なる映画の感想だけでなく、映画の撮影技術についてや時代の背景、各種エピソードなど、盛りだくさんです。映画をあまり見ない私としては、ついていけませんでしたが、映画好きの人にとっては、そうなんだよね!そうなんだよね!と楽しめる本だと思います。映画と言えば、本書でも触れていましたが「大脱走」ですね。豪華俳優や話しの面白さもありますが、私はこの映画から、組織の体制、運用といったところを学びました。まず、長がいてその参謀、調達屋、仕立屋、偽造屋、穴掘り屋、監視屋、土の処理屋、スパイ屋などが収容所の中に組織され、それらがうまく機能して、脱走を計るのである。いやー、勉強になりました。この映画を見てから、会社も含んだ各場面で、この組織づくり、運用を意識してやってきて、何とか乗り切れてきたのだと思ってます。それはさておき、昭和ですね。モノクロ映画とカラー映画について語られていたり(天然色は懐かしい)、映画のTV放送でトリミングせずにシスコサイズで出したらクレームが出たとか語られていました。確かに昭和のテレビ画面は、ブラウン管で画面比率が4対3だったので、シスコサイズの2.35対1を出したら、小さくて見ずらいですね。逆に昭和のTV番組をたまに見ますが、左右が切れていて違和感がありますよね。時代を感じます。後は、副音声ですよね。赤川次郎さんは、早速テレビやビデオデッキを副音声対応に買い換えたのに、副音声対応の番組がろくなもんがないと、ぼやいてました。こんなこともありましたね。まあ、私ももうすぐ暇になりますので、本書で紹介されていた映画でも見てみますか。手に入りますかね??

【昭和】11PM

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