悪妻に捧げるレクイエム(角川書店)

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悪妻に捧げるレクイエムは、元新聞記者、シナリオライター、文学新人賞を取ったことのある作家、詩人の四人で、小説を共同執筆していく中で、事件が起きていく話しだ。なんと、女房の殺し方をテーマにした小説を書くことになり、各々案を書いて持ち寄るのだが、書き手毎、各々の特徴をもった書き方になっているので、複雑で少し分かりづらい。さらに、各々の案は、それぞれの家庭の状況に合わせて書いているのだが、書いた内容が、実際に起こったりして、小説なのか、現実なのか、こんがらがって分からなくなってくるのだ。各々は、女房に不満があり、最初は張り切って女房殺しの案を書いて行くのだが、だんだん現実に戻ってきて、各家庭を省みるになり、みんなハッピーエンドに向かっていくのだ。喫茶店のマスターだけが、残念な結果になるのだが。各々が持ち合った案を、それぞれが、批評するのだが、批評の内容が、各々の特徴が出ていて的を得ているので面白い。批評することを頭に入れながら、四人分の案を書くのだから、やっぱり赤川次郎はすごすぎる。(書いてて、何だかよくわからない内容になってしまいましたが、まあ興味を持ったら読んでみてください)

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