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◆忘れじの面影
「忘れじの面影」は、題名通りの内容で、子供のころの初恋の人を一生思っていて、最期にあんなやり方ですが、自分の手に入れるとは？ 思いなのか、執念なのか、とにかくすごい話だ。私もたまに初恋の人が、今どうしているのかなーって、思うことはあるのですが・・・。警視庁警部の職を辞して隠居生活を送っていた男のところに、初老の婦人が訪れた。財産目当てで三人の子供に命を狙われているので、助けてほしいとの依頼だ。依頼を受けて、婦人の家に行くのであるが、婦人ではなく、長男と長女が亡くなる事故が発生してしまう。いったいどういうことなのか？ 元警部が、やっと婦人が幼馴染だったことを思い出し、婦人のもとに再度赴くのであが、予想できなかった結末が待っていたのだ。今回もお金持ちのぐうたらな子供たちが出てきますが、やはり財産があると、みんな子供は、ぐうたらになってしまうのでしょうか？ うちは、財産が無いので、何の心配もありません、良かった。殺鼠剤の話が、途中から出てこなくなったので、どうしたのかと思っていたら、最期にあんな形で出てくるとはね。
【昭和】殺鼠剤
◆血とバラ
吸血鬼っていたんですね。本当に血を吸うんですね。知りませんでした。私は、ニンニクが好きで、いつもニンニク臭いので、大丈夫ですが。最近ヨーロッパに旅行に行った女性の様子がおかしい。女性の恋人によそよそしくなったり、いつも楽しんでいたパーティーでも、重く沈んだ様子で部屋の一隅に隠れるように立っていたりしているのだ。ヨーロッパで何かあったのに違いない。そのパーティーの夜、ＯＬが喉を切られて、まるで吸血鬼に襲われたような殺人事件が発生する。さらに、ヨーロッパに行った女性と恋人が出席した別なパーティーでも、同様の事件が発生したのだ。疑問に思った恋人の叔父が、この事件を調べていくと、ヨーロッパ旅行での、ある出来事に辿り着くのである。ヨーロッパには、行ったことがありませんが、怖いですね。ヨーロッパに古城とかを見に行きたいと思っていましたが、どうするか迷っちゃいますね。
【昭和】パンタロン
◆自由を我々に
初っ端の「金持に比べて貧乏人のいい所ってのは何だか分かるか？」って質問は、良い質問です。金持は、金持なりの苦労が沢山あり、貧乏人は、のんきで良いなって、いつも実感しています。金持と貧乏人のどっちが幸せか？は、どっちもどっちだと思ってます。本作は、そんな内容の話です。警察に「今夜十二時までに、お金持ちの命はない」との電話が入った。刑事二人が護衛として、お金持ちのお屋敷に出向いた。お屋敷には、お金持ちとその娘、お金持ちの友人と友人の元恋人が暮らしていて、夜に大勢が集まってパーティーを開くとのことである。そして、お金持ちが散弾銃で撃たれてしまう。お金持ちの命は取り留めたのであるが、犯人はいかに？ 今気が付いたのですが、本作では誰も死んでいません。私の記憶では、ここまで（発表年の若い順で）全て殺人事件が起こっていたと思います。人が死なないとは、数少ない作品では無いでしょうか？
◆花嫁の父
いやー短編なのに、盛りだくさんな話です。事件や出来事が三つもあって、その三つが最期にぶつかり合う話しです。東大教授の娘が結婚する、その結婚式場で起きる事件だ。出来事１：結婚する娘の本当のお父さん（？）が、娘を陰ながら見届よろうとする話し。 出来事２：コソ泥が、結婚式のご祝儀を盗もうとする話し 出来事３：結婚する娘の元カレが、娘を殺害しようとする話し 結末は、ある程度予想した内容でしたが、ちょっとしたどんでん返しがありました。結婚する娘の本当のお父さん（？）が、そのどんでん返しを知らないままで良かったですね？？ しかし、東大の助教授をやってた人が、ここまで落ちるとは、人生分かりませんね。でもまあ、人思いな人が、沢山出てきて、良い話だったですね。
◆冬のライオン
また、お金持ちの話である。お金持ちに愛人ができたので、自分のことを棚に上げたお金持ちの妻が、子供たちを集めて家族会議を開いて、対策を考え、実行するという話である。お金持ちは、お金持ちの悩みがあり、大変なのだ。さらに、お金持ちの娘と結婚した、一般男性も大変である。なんたって、犯人に仕立て上げられ、殺されそうになるのだから。私は、お金持ちの娘と結婚しなくて、良かった、良かった。でも、このお金持ちは、そんなにひどいお金持ちではありませんでした。愛人や家族のことをそれなりに考えていましたね。「ネクタイを、まるで首に巻きついた毒蛇か何かのように、引きちぎらんばかりの勢いで外した。」との記述があったが、その通り。私も、なんであんなものを付けなければならないのか、ずーっと疑問でした。クールビズ、万歳！
【昭和】ネクタイ
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