招かれた女（角川書店）

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これって赤川次郎じゃない。なんじゃこの結末は！　いつもは、赤川次郎の作品を読み終わると、ほっとして、良かった・良かった・・・になるのですが、気分悪い、って言っても仕方ないか、こういう作品も書いていたのですね。久々の本格的なサスペンス小説で、ハラハラ・ドキドキでした。ユーモアミステリーも好きですが、本格的なサスペンスも良いですね。赤川次郎って、色々な作風に挑戦しているのですね、さすが。女学生が殺された。その女学生が、男と待ち合わせをしていた場所で、似顔絵を書いていた大学生が、暇なんで、たまたま待ち合わせをしていた男の似顔絵を書いていたのだ。その似顔絵から犯人を割り出し、重要参考人として捉えようと二人の刑事が男のところへ出向いたのであるが、一人の刑事が拳銃で撃たれ、男は逃げる途中でトラックにひかれて死亡してしまう。残念な結果だが、一件落着に見えたのであるが、こんな単純な事件ではない。この後、何人もの人が殺される事件に発展していくのだ。最期に軽井沢の刑事が、東京まで出向いて登場したので、やってくれると、ほっとしたのであるが、あっさり追い返されるとは。（涙）　噂では、続編があるようなので、犯人への天罰を期待します。