自殺行き往復切符(角川書店)

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いやー、本格サスペンスでした。赤川次郎のユーモアもほとんど出てこない。ドキドキして読みました。しかし、絵に描けない魅力って在るんですね。そんな魅力を持った結婚詐欺師の話です。次から次に接触する女性が、この男に参ってしまうのだ。その力を利用して、結婚詐欺を働くのである。適材適所の職業だと思いますが、犯罪は駄目ですよね。昭和って、ホストクラブ無かったんですかね? この男が、ホストクラブで働ければ、No.1間違いないのに、もったいない。そんな男が、心中と見せかけて、女性だけを崖から突き落とした。しばらくしてから、突き落とした女性と再会する。突き落とされた女性は、記憶がなくなっていて、女性を助けた金持の娘の別荘で働いていた。詐欺師の男は、その金持の娘に結婚詐欺を働くために、この別荘に転がり込んできて、女性に再会したのだ。詐欺師の男は、崖から突き落とした女性を気にしながらも、別荘に居座り、金持の娘との結婚に向け、順調に進んで行き、金持の娘の父親にも気に入られるところまできた。ところが、金持の父親は、ふとしたことから、この男は詐欺師で殺人まで犯していることを知るのだ。当然、父親は警察に通報すると思いきや、違うんですね、なんてったって金持なんで、住む世界が違うんです。どうなるんだ、いったい。そうそう、崖から突き落とされた女性も気になる。記憶って、突然戻ることがあるんですよね。果たして? そういえば、どこかの部長が殺された事件がありましたよね、あっちの事件は、どうなったんでしたっけ? 書くの忘れちゃったのかな??

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