僕らの課外授業(角川書店)

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◆僕らの課外授業
幽霊が出た、しかも朝にだ。少年が、朝に東京駅に電車で向かう。電車の混雑ぶりに驚き、くたくたになっている。分かります、私も日本一ではないかと言われていた地下鉄の満員電車に詰め込まれ、毎日会社に行っていましたから。そんな少年が、もうすぐ東京駅というときに、同じ電車で可愛い少女を見つける。電車を下りて、人込みに身を任せていると、またその少女が目の前に現れる。気になって(?)後をつけると、少女は、駅の地下へどんどん下りて行き、人気のない通路で突然姿が消えてしまい、そこに定期券が落ちていた。少年は、定期券に入っていた身分証明書を頼りに、少女の家に定期券を届に行くと、その少女が、一か月前に自殺したことを知るのだ。どういうこのなのか? 少女は幽霊だったのか? 少年は、女友達にそのことを話すと、お約束通り二人して、事の真相を明かすために、立ち上がるのである。(パチパチ!パチパチ!) 調べていくと、単なる幽霊騒ぎでなく、人類滅亡にかかわる大計画(?)に巻き込まれていくのである。テーマとしては、今でもとても重大なことの話であります。本課外授業、大変勉強になりました。

◆何でも屋は大忙し
小学生からのクサレ縁の三人が、大学生になって「何でも屋」を始めた。「何でも屋」は、「便利屋」と言った方が良いと思いますが、昭和の時代に本格的に始まったらしいです。うちの近所にも便利屋あります、頼んだことはありませんが。私って起用なんで、大抵のことは自分でやってしまうんで、便利屋は必要ありません。逆に便利屋を始めようかと思ったぐらいです。この何でも屋に、暴走族のリーダーから、暴走族の喧嘩を仲裁してほしいとの依頼が来た。暴走族のリーダーなら、自分で何とかすれば良いようなもんですが、何かありそうだ。指定場所の空き地に行ってみると、なんと暴走族のリーダーが、一人死んでいたのだ。一体どうしたことなのか? 当然、何でも屋の三人が、この謎の究明に立ち上がるのである。暴走族って、昭和の時代に盛んでしたが、今でも頑張っているみたいです。

◆ラブ・バード・ウォッチング
高校三年生の内気な女の子が、バード・ウォッチングを始めた。毎日、双眼鏡を手に、バード・ウォッチングに出かける。私は、バード・ウォッチングをやったことはありませんが、おもしろいんでしょうね。家の近所の池にも、望遠レンズのカメラを三脚に載せて、何時間も居座っている人達がいます。しかし、この女の子、ちょっとおかしい。高台にあるお寺の裏手から、双眼鏡を覗くのであるが、双眼鏡が、下の方を向いているのだ。なんのことはない、ある家の部屋を覗いているのだ。その部屋は、同じ年位の男の子の部屋なのだ。そう、ラブ・バード・ウォッチングなのだ。これって犯罪ですが、内気な女の子にしてみれば、こんなことしかできないのでしょうね。ある日いつもように、彼の部屋を覗いていると、彼が女の子と抱き合っているのを見てしまう。ショックで、もうラブ・バード・ウォッチングを止めると思いきや、逆に気になって、また覗いてしまう。そして、ある事件に遭遇するのだ。

◆夢の行列
本作は、二月の寒さのいちばん厳しい時に、ある人気タレントのワンマンショーの切符を買いに、前の晩から切符売り場に並ぶ話だ。欲しいものを手に入れるため、長い行列を作るというのは、昭和も今も同じですね。みんな、マフラー・手袋は当たり前として、毛布を持ち込み包まっていたりしている。ご苦労様ですとしか、言いようがない。主人公の女子中生は、たまたま電車で知り合った男の子と並ぶことになり、交代で休憩を取ることにしたのだ。女子中生が、終夜営業の喫茶店で温まっていると、おじさんから声をかけられ、自分の娘が列に並んでいるのか、見てくるように頼まれる。一通り見て、見つけることができなかったのであるが、なんと、翌朝にその娘が死んでいるのが見つかる。おじさんが言うには、死んだ娘は、ワンマンショーを行う人気タレントと関係があったというのであるが、真相はいかに? そうそう、カイロが出てきましたが、使い捨てかどうかは分かりませんでした。私は昔、白金カイロ使っていて、低温やけどしてましたけど。

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