晴れ、ときどき殺人(角川書店)

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いやー難しい複雑な事件でした。十七年前に起きた事件に絡んで、次々に殺人が起きるのだ。四つの会社を仕切ってきた女会長が、心臓病の悪化で亡くなった。女会長は自分の死期を感じ、娘に告白の手紙を残したのだ。「母さんは、若い頃、人を殺したことがあるのです」の書き出しだ。こんなことを告白されても困るのであるが・・・。母は、婦女暴行殺人事件の犯人を目撃し、捕まった容疑者の面通しを行うことになったのであるが、娘が誘拐され嘘の証言をするように脅されたのだ。しかたなく、容疑者は見たこともない男であったが、この男ですと証言したのだ。すると容疑者は逃げ出して、四階の窓を突き破り身を投げてしまった。母は、十七年間もの間、死んだ容疑者とその家族に償いたいと思い悩んでいて、そのためには真犯人を見つけるしかないと考えていたのだ。そして、身近な人間が真犯人ではないかと気が付き、その身近な人間を探偵に調査させていて、もうすぐ調査結果が届くとのことであった。そして、探偵が屋敷に調査結果の報告に来たのであるが、結果を聞く前になにものかに殺されてしまう。この後、女会長が仕切ってきた四つの会社の四社長の欲にまみれた事件が絡んで、ぐちゃぐちゃになって進んで行く。この真実を突き止めるべく、女会長の娘が、担当刑事と逃亡者の若者の協力を得て立ち向かうのである。なんとか事件は解決するが、四つの会社は大丈夫なのでしょうか? 会社の社員やその家族が心配です。

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