孤独な週末(角川書店)

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◆孤独な週末
「孤独な週末」は、前妻と死に分かれた営業部長と再婚した元秘書の新妻が、新婚旅行で訪れた、山荘で起きるスリルとサスペンスの物語である。山荘に到着した早々に、営業部長が仕事で会社に呼び出され、新妻と営業部長の十一歳になる連れ子の息子と二人で、山荘で過ごすことになるのだ。結婚したてで、まだなついていない息子であるが、何か様子がおかしい。新妻は、息子と仲良くすべく、気遣うのであるが、息子から逆に色々な仕打ちを受けることになる。最初は子供のいたずらと思っていたのだが、だんだんエスカレートしていくのだ。新妻は、だんだんと息子に追い詰められていく。さて、営業部長が山荘に戻るまで、持ちこたえられるのか?・・・ 十一歳って、結構怖いよね。良い悪いが、分かっているようで、分かっていないので、何をするかわからないよね。

【昭和】ショッピング・センター シートベルト

◆少女
第一声で、「私を買っていただけませんか?」って、少女が言っているが、これって犯罪だよね。昭和だって、駄目だったはずだ。コピーライターの男が、この少女に騙されて、金を払ってしまう。コピーライターの男は、この後、警察に追われることになるのだが、最後は、この騙された少女に助けてもらうのだ。「正直もんは馬鹿を見る」であったが、「正直の頭に神宿る」で終わる話である。「私どもはミステリーに出て来る警官ほど間抜けではありませんよ」と、赤川次郎節が聞かれた。

◆尾行ゲーム
月一回休暇を取り、街で見かけた人を尾行するのを趣味にしている、サラルーマンの話である。今回のターゲットは、不釣合いに大きなショルダーバックを肩から下げている、二十二・三の女性である。女性を尾行した結果、殺人事件に出くわし、犯人を知ってしまうのだ。ここでサラリーマンは、警察に通報するかどうか迷うことになる。見てしまった以上は通報が必要だが、通報したら、尾行ゲームの趣味が、家族や会社に知られてしまうのだ。そうこうしているうちに、サラリーマンは、犯人と接触することになってしまう。果たして運命はいかに。私も暇なので、尾行ゲームをやってみようかな?

【昭和】同伴喫茶

◆凶悪犯
ひでー話。こんな話をよく書くね。貧乏な地方都市の警察署に、特別狙撃班として三名勤務しているのだが、出番は一度もなく、廃止に向けて動くのだ。当然三人は、職を失うわけだから、出番が来るような凶悪事件が、起こらないかと願っていた矢先、市内唯一の大手スーパーで、ピストル強盗が発生する。野次馬やマスコミが集まり、TVの中継車まで出動してきた。こんな中、特別狙撃班が事件を解決すれば、存続も見込まれると、三人は張り切るのであるが、やり方が、卑劣過ぎて我慢できない。こんなことが許されるのだろうかという話である。

【昭和】レジ

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