◆昼下がりの恋人達:愛妻物語(角川書店)
【気狂い】あんな気狂い、すぐに叩き出してくれるのだろうに。
気狂いは、差別用語で、今では放送を自粛すべき言葉とされています。
◆昼下がりの恋人達:真夜中の悲鳴(角川書店)
【警棒】戸棚からすりこぎを出している。「何するの?」「警棒の代わりだ」
そうそう、お巡りさんの警棒は、木の棒だった。今の警棒は、伸ぶ縮みする金属で、かっこいいぞ。
◆さびしがり屋の死体:三人家族のための殺人学(角川書店)
【みなし児】「あなただって危なくなるわ。ルミをみなし児にしないで」
みなし児って、放送禁止用語ではないかと、議論しているようです。
◆サラリーマンよ悪意を抱け:サラリーマン四銃士(新潮社)
【タイピスト】小沢啓子は二十七歳の英文タイピストで、果たして誰が彼女を射止めるかが・・・
むかしは、タイピストという職業があったんですね。消滅した職業の一つです。
◆サラリーマンよ悪意を抱け:沿線同盟(新潮社)
【座布団】座布団を二つ折って枕にすると、横になって目を閉じた。
座布団枕で昼寝しました。今は、半分に折れない座布団が多くなりましたね。
【醤油】「奥様にちょっとお醤油をお借りしようと思って伺ったんですの」
むかしは、隣近所と貸し借りをしてました。隣近所の付き合いは変わりましたね。
◆サラリーマンよ悪意を抱け:給料明細異状なし(新潮社)
【時報】朝六時の時報で毎日確かめているのだ。十分の一秒の狂いがあるはずはない。
ピー・ピー・ピー・ピーンっていう時報、テレビでもやってました。地デジのせいで無くなったみたいです。
【お茶くみ】女子社員の淹れてくれるお茶も心なしかおいしく感じられ・・・
お茶くみ係ありました。今では、固定の人にお茶くみさせると男女雇用機会均等法に引っかかるみたいです。
◆サラリーマンよ悪意を抱け:雨の朝、窓際に死す(新潮社)
【セキュリティ対策】それにしても普通の企業に、それほど極秘に処理しなければならない書類があるものかどうか。
むかしは、セキュリティ対策緩かった。今は、セキュリティ対策で、がんじがらめです。
◆三毛猫ホームズの狂死曲(角川書店)
【ウォークマン】「そうか。ウォークマンとかいうやつだな?俺はまた補聴器をつけているのかと思った」
ウォークマン、一世を風靡しましたね。音楽を外に持ち出すことが出来るようになった。画期的な発明でした。
◆三毛猫ホームズの駈落ち(角川書店)
【ウォーターベッド】「ウォーターベッドです。マットレスの代わりに中に水が入っていて・・・・」
ブヨンブヨンするウォーターベッドってありました。最近聞かないが、今でもあるのかな?
【掃除機】「それに、掃除機は電気がなきゃ使えないんですからね」
そうですね、重い掃除機を引っ張り回してました。今では、充電できるハンディタイプが主流ですよね。
【子ども】「秀二郎の子かどうかわかるものか!」「裁判になるのは覚悟の上よ。でも、間違いなく認められるのでしょうね」
DNA検査が無い時代に血縁関係ってどうやって調べていたのでしょうか? 裁判?
◆吸血鬼はお年ごろ:永すぎた冬(集英社)
【バスの車掌】もう、都会ではとっくの昔に消え去った女性の車掌が、くたびれて、すり切れた紺の制服姿で、面倒くさそうに言った。
バスに車掌さんていたいた。バスの乗り方って、場所により違っていて、気を使うよね。
◆吸血鬼はお年ごろ:女の園に狼が(集英社)
【オカチメンコ】「何よ、オカチメンコ!」といった言い合いが始まる始末だった。
オカチメンコって、目鼻立ちの整わない、器量の良くない女性を指す俗語らしい。今は、使わないよね。
◆ハムレットは行方不明(集英社)
【スモッグ】前の晩に強い風が吹いて、新宿あたりのスモッグを吹き払ったらしく・・・・
むかしは、スモッグすごかった。光化学スモッグ注意報なるものが発せられていた。
【しゃっちょこばって】警官は、しゃっちょこばって敬礼すると、あわてて駆け出して行った。
「しゃっちょこばって」って何? 方言? 死語? こんな言葉聞いたことがない。
【電話】電話の声は低かったが、そう遠い感じではなかった。
むかしの電話は、アナログだったので、声の大きさで、遠い/近いが分かったのだ。
◆青春共和国:青春共和国(徳間書店)
【メリケン粉】薬・・・。粉末になっているらしい。メリケン粉と変わらない、か・・・・
小麦粉のことを、なぜメリケン粉って言ってたのか? 小麦粉で良いですよね。不明。
【トウフの角】「あんたなんか、トウフの角に頭ぶつけて死んでしまえばいいんだわ」
調べたら、「豆腐の角に頭ぶつけて・・・」って、映画や小説が出てました。驚きました。
◆青春共和国:鏡の中の悪魔(徳間書店)
【門限】「全く、うちときたら--」今どき、高校生にもなって、門限が十時なんて!
なんと、私が居た会社の女子寮の門限が十時でした。苦労しました。(意味不明?)
【鉛筆】鉛筆を削りながら、それも電動鉛筆削りなんかでなく、ナイフを使うのが、ナウだという
鉛筆の芯にキャップみたいのがついて、数珠繋ぎになっているやつ、知ってます?
◆裏口は開いていますか?(文藝春秋)
【タクシー】タクシーの運転手がスピードを緩めて、言った。「そこはアパートだろ、住所だけじゃ分からないよ」
そうだよね。タクシーの運転手に道を説明するの大変だった。今は、住所言えば寝てられる。
【花の中三トリオ】「私たち花の中三トリオ、って呼ばれているんです」
懐かしい。「スター誕生!」からですね。御三家、新御三家なんかもありましたね。
◆いつか誰かが殺される(角川書店)
【トルコ】でも、トルコやキャバレーで遊ぶというのならともかく、若い、入りたての婦警さんに手をつけるなんて・・・
トルコって、今のソープランドです。トルコ人留学生の抗議運動をきっかけに「ソープランド」と改称したらしいです。留学生すごい!!
◆黒い森の記憶(角川書店)
【ゴミ】中味を袋の中に移しかえる。丸めた紙くずと、空缶が一つ、はみ出して転がり出た。
そうそう、昭和はゴミの分別なんかしてなかったよね。ゴミの収集自体あったけ? 穴を掘って埋めてたような気がする。
【ヒューズ】安全器を切ったか、それともヒューズを外したのだろう。
ヒューズよく切れた。買い置きがないと、暫定的に針金でって時代だった。今の家庭用の電源のヒューズって、どうなっているのでしょうか?
◆冬の旅人:冬の旅人(角川書店)
【電話のベル】その時、ベッドの傍で電話が鳴り出した。何とも非音楽的な音だ。
そうそう、電話のベルってみんな同じでしたね。逆にスマホに、むかしのベル音を使っている人いますね。
【公害】もっとも、その日本人が、空や水を汚し放題にして平気なのは、全く不思議な話だが・・・
公害ね。昭和の高度成長期って、なんでもありでひどかったですね。
◆冬の旅人:本末転倒殺人事件(角川書店)
【家庭内暴力】「自分の稼いだ金をどう使おうと勝手だと言って、耳を貸しません。しまいに私を殴ったり怒鳴りつけたり・・・」
むかしも今もあまり変わりませんが、今は、DV防止法なるものがありますよね。
◆冬の旅人:三毛猫ホームズの水泳教室(角川書店)
【タバコ】タバコを投げ捨て、じっと目をこらすと、やがて「心境の変化」の原因が歩いて来るのが見えた。
タバコひどかった。今では、タバコのポイ捨ては軽犯罪法違反になるらしい。
◆真夜中のための組曲:駐車場から愛をこめて(講談社)
【省エネ】しかも省エネとかで、ビル全体が夕方五時には冷房を切られてしまっている。
昭和って省エネやっていたっけ?で調べたら、1970年代に起こったオイルショックを契機に始まったらしいです。
◆真夜中のための組曲:見知らぬ同僚(講談社)
【タイムレコーダー】タイムレコーダーというのも、最近は廃止しているところが多いようだが、ここは一向にその気配はない。
ガッチャンのタイムカード懐かしい。遅刻しそうな時には、代理で・・・・。
【養老院】「それじゃ引退なさったら? 養老院の予約でもして」
養老院って、老人ホームに改称されたはずですが、まだ使っていたんですね。
◆真夜中のための組曲:あなたのラッキーナンバーは(講談社)
【時刻】「ええと・・・・」と時刻表を見て、それから腕時計を・・・・ 「腕時計して来るの、忘れちゃったわ」
そうそう、むかしは腕時計は、必需品でした。今では、飾り化していますよね。
◆三毛猫ホームズの恐怖館(角川書店)
【電子レンジ】晴美が、ありあわせの夜食を作っていた。といっても、冷凍食品を電子レンジで解凍していたのである。
昭和は、まだそんなに電子レンジは普及していなかったはずだが、持っていたんですね。すごい。
◆三姉妹探偵団(講談社)
【虫よけ網】夏の虫よけに、細かい金網を打ちつけてあるのだ。
そうそう、網戸って、まだなかったよね。蚊帳なんかも、吊ってました。なつかしい。
【タバコの価格】隠れて誰かが喫ったのかな。もったいない。今はタバコも高いのに。
タバコ高い? 今は、このころから、さらに3倍になっている。どんどん上がっている。
【承認行為】伝票に金額と名前を入れ、自分で印を押した。自分で書いた伝票を自分で承認するのだから妙なものだ。
妙なもんだ、じゃないでしょ。管理職だって、自分で承認しちゃ駄目でしょ。一番危ない。第三者が、承認しましょうね、みなさん。
◆吸血鬼はお年ごろ:吸血鬼株式会社:静かな誘拐(集英社)
【エンコ】「遅れそうになってタクシーに乗ったら、高速道路でエンコしちゃったのよ」
エンコって、主にエンジンの故障を指すので、略して「エンコ」って言うらしいです。