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恋愛届を忘れずに(角川書店)

なかなか良い作品でした。完全犯罪ね。二十九歳の独身OLが、またすごい計画を立て、実行するのだ。主人公のOLが、同期入社で、同じく二十九歳の独身OLの同僚と、金曜日に、スナックを三軒回った。そして、主人公のOLが、同期OLをアパートに送って来たのだ。
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夢から醒めた夢(角川書店)

劇団四季のミュージカルになった作品らしい。ミュージカルね?なんで、歌いながら演劇するのか、良く分かりませんね? 「夢から醒めた夢」もそうですが、ミュージカルって、一度も見たことありませんね。それはさておき、なかなか良い作品でした。
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追憶時代(角川書店)

名門家の高校生の一人娘が、友たちと軽井沢に遊びに来ていた。テニス、サイクリング、乗馬、ドライブ・・・が、目的だ。ところが、来てから三日目に、その一人娘が、行方不明になってしまうのだ。名門家の父親は、あらゆる手を尽くして、娘を探した。
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まっしろな窓(文藝春秋)

なかなか良い作品でした。昭和に良くあった、団地戦争の話だ。郊外の、畑や山林だった一帯を切り拓いて造られた広大な団地に住む住人と、団地ができる前から住んでいた住民との戦争だ。主人公は、この団地に越してきて六年になる女子高生だ。女子高生の母親は、この団地の共済会の会長を務めている。
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棚から落ちて来た天使(講談社)

中々面白い話でした。中規模の商事会社の庶務課の男が、アイドルの追っかけに巻き込まれる。この男、二十九歳だが、たいていの場合、「三十代半ば」に見られている。中肉中背、足も長くなく、短くもなく、色も黒からず白からず、地味なグレーの背広---少しくたびれている-
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ロマンティック(角川書店)

ふうーーーん、こういう作品を書いていたんだ、赤川次郎さん。誰も死なないし、名探偵や警部も出て来ない。もちろん、猫や吸血鬼、幽霊なんかも出てこない。ただのお子ちゃまの恋愛小説なのだ。「いい加減にしてよ!」突然、甲高い声が店の中に響き渡った。
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窓からの眺め(文藝春秋)

ある男が、高級住宅地の屋敷に案内されてきた。都心に近いわりに、異例の静けさだ。近くに外国の大使館もあるらしい。案内されて屋敷は、この辺でも、また特別に広い屋敷だ。ほんの二年前まで、ここはちゃんと人が住んでいたらしい。前庭の広さ、車が七、八台停められる。
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泥棒物語(角川書店)

サラリーマンシリーズだ。サラリーマンを、四十うん年やって来た私は、そうだよね、そうだよねと、いつもは楽しく読ませてもらう、サラリーマンシリーズなんですが、本作は、今一でした。物語の方は、面白いのですが、不倫だらけなんです。
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ウェディングドレスはお待ちかね(集英社)

南条家、面白い!母といい、姉といい、妹といい、お手伝いさんといい、父は、出番が少なかったので、良く分かりませんが、多分面白いと思います。南条家は、お金持ちなんですが、南条家は、まともで、お金持ちらしくないのです。そして、各々の設定も面白い。
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百年目の同窓会(徳間書店)

ある団地に住む男が、夜中にふと目を覚ました。時計を見た。三時四十分だ。こんな時間に、何だって目が覚めたのだろう?とぼやく。私は、三時四十分ならもう起きてます。なんたって早起きなんです。まあ、年寄なんで、仕方ない。男が、隣の布団を見ると、空になっていて、妻がいない