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ビッグボートα(光文社)

本作は、大手重工業会社が希金属の精錬プラントを南米の国に輸出する話だ。ただし、その国は現在内戦状態にあり、現地での精錬プラントの建設はできない。そこで、日本で精錬プラントを建設し、船で精錬プラントを運ぶという壮大なプロジェクトを計画したのだ。
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ト短調の子守歌(新潮社)

「ト短調の子守歌」は、内容は覚えていませんでしたが、心に残る作品の一つでした。改めて読んでみて、良い作品だとつくづく感じました。十七歳の少女のアイドルスターの話であるが、芸能界の実態を見事に描いているし、事件が起きた時の警察とマスコミとの関係などこと細かく描いていて、ふーーんそうなんだと大変勉強になりました。
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払い戻した恋人(集英社)

いやー、本作品面白かったです。二十四歳OLのドケチな姉ちゃんの話だ。一か月だけ無料で、というのを各紙くり返し、大体只で新聞を取っていたり、最初に熱いお湯を入れて、追い炊きを少なくするのと、ぬるめのお湯を追い炊きしながら入れるのと、どっちがガス代が安いか、必死に計算したり、
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たとえば風が(角川文庫)

本作は、赤川次郎の小説によく出てくる大金持ちの話だ。お金に縁のない私には、突拍子もないことをするお金持ちに対し、いつもお金持ちってそうなんだ、住む世界が違うなと思ってましたが、今回のお金持ちは、普通というか、まともでしたね。
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真実の瞬間(新潮社)

「真実の瞬間」は、気持ちはわかりますが、切ない話です。ある電機メーカーの取締役の男が、話があると家族を集めた。男が勤める電機メーカーは、大事業ともいえないが、業界ではよく知られ、信頼されるメーカーだ。ほんの町工場だった会社を、男がここまでにしたのである。
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死体は眠らない(角川書店)

本作品は、父から受け継いだ四つの会社の社長を勤める三十代半ばの男の話だ。この男、どんくさく、自分では何も決められず、よく社長が勤まるなと不思議に思うほどの、ダメ男なのだ。こういうダメ男は嫌いだ。苛々する。奥さんにいつも馬鹿にされているが、奥さんの気持ち、良く分かります。
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華麗なる探偵たち(徳間書店)

「華麗なる探偵たち」はすごい!その題の通り、華麗な人物、名探偵シャーロック・ホームズ、三銃士ダルタニアン、巌窟王エドモン・ダンテス・・・(?)などが集めって、探偵の真似事をしているのだ。鈴木芳子が二十歳の誕生日に、三年前に亡くなった実業家の父の数億円の遺産を受け継いだ。
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忘れられた花嫁(角川書店)

現在停学処分を受けている二十一歳の女子大生の話だ。停学中なので、今は結婚式場でアルバイトをしている。彼女の係は、式を挙げるまでで、披露宴は他の係にバトンタッチをすることになっている。そして今、新郎に他の女がいて、子供まで作っているのがゆうべ判明して、
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冠婚葬祭殺人事件(講談社)

久々の四文字熟語シリーズ。今回は、どんな四文字熟語だろうか? 大貫警部は、相変わらずか? 井上刑事は、元気にしていたのか? 楽しみです。「フン!」「下らん!」、もちろん大貫警部の言葉だ。相変わらずのようで、安心しました。
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吸血鬼よ故郷を見よ(集英社)

おおー、久々の吸血鬼シリーズだ。驚いたことに、エリカが大学生になっていた。前作で、エリカの弟が生まれたのに、エリカは、まだ高校生なの?と言ったのが聞こえたのか、成長したのだ。そして、エリカの父のフォン・クロロックが、社長をしているのだ。