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過去から来た女(角川書店)

田舎の村の旧家の令嬢が家出をした。東京で頑張り、七年ぶりに村に帰ったところ、次々と謎の事件が起きるのだ。先ずは、令嬢殺害の容疑をかけられ自殺したとされる令嬢の同級生の少年の父親が殺害された。一人息子が殺人容疑で逮捕され自殺したため、夫婦で村を出て東京で暮らしていたが、殺された。
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静かなる良人(中央公論新社)

「静かなる良人」は、その題名通りの夫の夫婦の話である。奥さんは、三十三歳なのだが、奥さんを見て三十過ぎとは思う人はいないらしい。結婚して七年目であるが、子供がいないから若く見えるなのかもしれない。
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夜(角川書店)

怖かったー、「夜」は、地震を機に起きた生き残りを賭けたホラーサスペンスで、ハラハラ、ドキドキでした。日本最大級の地震が発生した。山を切り開いて建てた十五軒の建売住宅は、一軒を除き崩壊した。多くの人が死亡し、けが人も出た。
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霧の夜にご用心(角川書店)

「霧の夜にご用心」は、切り裂きジャックの日本版のサスペンスだ。切り裂きジャックは、霧の夜のロンドンに出没して、売春婦を殺し続けた男で、外科医のような手際の良さで、身体を切り刻んだ。それと同じことを企んでいる切り裂き魔男の話だ。
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沈める鐘の殺人(講談社)

結婚のため前の学校を辞めた教師が、名門の女子学園に赴任した。結婚は破綻してしまったからだ。学園は各学年1クラスの寄宿制で、教師も既婚者以外はできるだけ学校の宿舎に入ることになっている。学園に向かうバスで運転手から「気を付けなよ」と言われる。
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ヴァージン・ロード(角川書店)

本作は、赤川次郎が得意としているミステリーでもサスペンスでもない。婚活を描いた超長編だ。赤川次郎が「ここには突飛な事件も、現実離れした人物も登場しません」と言っている通り、二十九歳の女性の日常を描いたもので、いつもの人がぱたぱた死んだりはしないのだ。
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殺人よ、こんにちは(角川書店)

十三歳の娘のパパが死んだところから物語が始まった。死んだパパは、一年の半分は外国を飛び回っていて、日本にいるときだって、うちには半分もいない。うちにいるときでも、帰りが夜中過ぎになるのは年中で、娘と顔を合わせるのは年に数えるほどしかなかった。
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こちら、団地探偵局(角川書店)

こちら、団地探偵局は、郊外の山を切り拓いた大きな団地に住む主婦が始めた、非公式な私立探偵の話だ。私立探偵といっても、団地で起きたちょっとした事件や謎を、低料金で引き受けるもので、暇つぶしにやっている程度である。
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忙しい花嫁(角川書店)

いやー、本格的な推理小説でした。謎が謎を呼び、何が何だか分からない展開で、???でした。主人子の女子大生が、所属している研究会の先輩の結婚式に招待された。その先輩のお相手は、ホテルチェーンやスーパーなどを経営しているお金持ちの娘だ。
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待てばカイロの盗みあり(徳間書店)

淳一が、プロの殺し屋に狙われた。真弓と高級フランス料理店で食事をしている時にだ。淳一は、真弓のハンドバックから素早く拳銃を抜き取り、プロの殺し屋を撃ち、拳銃を真弓の手に握らせたのだ。翌日の新聞には、〈婦人警官、殺し屋と決闘!〉などと載っていて、真弓は有頂天であるが、なぜ淳一が狙われたのか謎でなのである。