死者は空中を歩く(徳間書店)

【広告】スポンサーリンク

少し感動しましたこの作品。最後に悪党がみんなの罪を背負って、一人悪役になるなんて。お陰様で、多少犠牲者は出ましたが、そこそこハッピーエンドになりました。しかし、裸一貫から大金持ちになるためには、悪いことしないとダメなんですかね、みんなそうなのかな? 大金持ちは、大金持ちなりの苦労があることが、今回もわかりました。私は、貧乏で良かった!良かった! 陰の実業家の一人の大金持ちが、顧問弁護士に、四人の男と家出して三年間音信不通だった娘を、お屋敷に連れてくるように命じた。四人の男は、悪党で警察に追われているもの、借金を返せずにヤクザの取り立てを受けているもの、会社の金を横領しクビになりそうなもの、子どもを襲い指名手配されたものと、問題がある男たちばかりだ。そして、集まった面々を前にして「私を殺していただきたいのです」と言いのこし、この大金持ちは、姿を消してしまうのだ。どういうことなのか、さっぱり分からない。そして、人が次々と死んでいく。この謎に、お金持ちの娘とその夫が中心に挑んでいくのだ。しかし、赤川次郎が書く刑事たちは、みんな今一なのですが、本作の2人の刑事、間抜けでひどかった。良く刑事になれたと思いましたよ。

【昭和】サラ金 ラブレター 給料袋

コメント