顔のない十字架(角川書店)

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何をやってもうまく行かない、そんな弟の面倒を、一生懸命みている姉の話だ。姉弟の両親は、姉が大学へ入って間もなく、事故で死んでしまう。姉は、大学をやめて働きながら、弟の面倒をみてきた。弟は、せっかく入った大学を中退し、世話した仕事も長続きしない。こんな弟は、放っておけば良いのに、つい面倒をみてしまうのだ。二人っきりの姉弟なので、まあ仕方ないかもしれないのであるが。そんな弟が、車で男を跳ねてしまい、殺してしまう。当然弟は、姉に助けを求める。現場に駆け付けた姉は、なんとその死体を遺棄してしまうのだ。ためだよね、いくら弟思いの姉でも、これ犯罪じゃん。そして、その死体から、娘を誘拐して身代金を要求する脅迫状と名刺が出てきた。一週間後に娘の命は無いとのことだ。どうも死んだ男が、誘拐を働き、これから脅迫状を誰かに出そうとしていたらしいのだ。仕方なく、姉は、どこかに拉致されている娘を助けるために立ち上がるのだ。正義感かもしれませんが、その前に警察に通報するんじゃないの? 名刺を頼りに探って行くのであるが、マフィアの抗争に巻き込まれ、姉が、殺し屋と一緒に指名手配されてしまうのだ。二人で逃げている間に、愛が芽生えてしまう。ただのOLと殺し屋がですよ。まあ、気持ちは分かりますが、うまく行くわけがない。それはさておき、娘の拉致先がなかなか見つからない、一週間の期限が来てしまう。どうなるのでしょうか? いやー、しかしこの姉がすごすぎる。殺し屋までは良いにしても、マフィアのボス二人とも対等に渡り合うのだ。弟のためといえども、大した度胸なのだ。姉は、事件解決後に、普通のOLに戻ることができるのでしょうか? 心配です。

【昭和】レストラン

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