起承転結殺人事件(講談社)

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◆起承転結殺人事件
四文字熟語シリーズの第二弾、早くも登場です。(ソートの問題で、同年に出たシリーズものは、連続してしまいます。あしからず。)第一話は、起承転結殺人事件です。そう、四コマ漫画が関係する事件です。ライフル魔が、人質を取っての立てこもり事件が発生し、なんと、井上刑事が人質と交換されてしまうのだ。そこで、犯人から先に起きた遊覧船沈没事故は、事故でなく計画的犯罪だと聞かされ、犯人は自殺する。そのことを捜査一課長に話すと、地方の事件ではあるが、井上刑事が大貫警部と二人で、遊覧船沈没事故を捜査することになる。なんのことはない、地方に追っぱられたのだ。いつもの通り、大貫警部は旅行気分で、酒を飲んだくれている。井上刑事は、一人でまずは地元の警察署長に話を聞きに行くのであるが、聞く前に署長が殺されてしまうのだ。その後、町長、町会議長、校長の町の名士三人が首をそろえて、大貫警部と井上刑事を尋ねてきて、署長殺害事件の捜査の協力を依頼するのだ。何か、怪しい匂いがする。そして、井上刑事は、立てこもり事件の犯人の娘に出会い、一緒に事件解決を図っていくのだ。しかし、大貫警部が、大分まともになってきているような気がする。気のせいかな?
『シリーズ登場人物』

◆満員御礼殺人事件
(第一話の立てこもり事件の犯人の娘が、東京に出てきて、なんと、井上刑事の恋人役として、この第二話から事件解決に参加します。よろしくお願いします。) さて、この第二話は、井上刑事が、情報屋から「殺しがある」と聞かされ、詳しい話を聞くために、映画館で待ち合わせをするのだが、映画が初日で、主役のスターが舞台挨拶するということで、若い女の子たちでごった返しているのだ。情報屋は、なぜこんな場所を選んだのか?と、井上刑事が情報屋を探していると、なんと、その情報屋が、映画館で殺されてしまうのだ。そして、なんとこの映画館に、第一話の立てこもり事件の犯人の娘がいて、井上刑事(大貫警部も)と、夢の再会をするのだ。大貫警部と井上刑事に、向井直子が加わり、この殺人事件の解明を図るのである。まあ、大貫警部のでたらめと、井上刑事の真面目さだけではやっていけなくなり、助っ人登場って感じです。

◆四苦八苦殺人事件
第三話は、女流カメラマンが、撮影スタジオで、殺された事件だ。絞殺であるが、不思議なのが服とズボンが、めったやたらに引き裂かれていたのだ。早速、撮影スタジオにいたカメラマンの助手二人とモデルの三人から話を聞くのであるが、ケーキやコーヒーが出てくる。大貫警部は、上機嫌なのであるが、どうやら捜査一課長の箱崎警視から地元署の刑事に、根回しがあったみたいである。その夜、井上刑事が、事件のことを、直子に話していると、殺された女流カメラマンの手に、カメラが握られていたことに気付き、何か証拠となるものが撮られていたかもしれないと、撮影スタジオに戻ると、犯人らしき人物と遭遇する。何とかフィルムは、取り戻すのであるが、大貫警部が、フィルムを全部引き出してしまって、おじゃんにしてしまう。そうこうしている間に、モデルの一人が殺され、第二の事件が発生するのだ。さて、どうなることやら? 一度収まったかに見えた、大貫警部のでたらめが、復活してきている。でも、井上刑事は大丈夫だ。何てったて、向井直子という、精神安定剤が、あるからだ。

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