いつか誰かが殺される(角川書店)

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お金持ちの一族を牛耳る、おばあさんの道楽の話だ。このおばあさんは、すごい、七十歳になるのに、好奇心と元気の塊なのだ。おばあさんの誕生日に合わせ、毎年イベントとして、賭けを家族で行う。賭けと言っても半端じゃない、今年は、一口七十万円で、どんどん賭けていくのだ。今回の賭けの対象は、元刑事で今は酒浸りの生活を行っている男に、ある女性を探させる。そして、元刑事が、女性を探し出せるのかを賭けるのだ。元刑事には、ヒントと試練を与えながら、途中で挫けるか、先に進むかも賭けていく。この刑事は、挫けそうになりながらも前に進んで行き、この人探しが、仕組まれたことを暴いてしまう。これとは別に、長女の証言で殺人犯となった男が、脱走して、逆恨みに、この長女に復讐する話も進んで行く。「いつか誰かが殺される」の題の通り、次々と人が殺されていくのだが、賭けのイベントと、殺人犯の復讐が重なって、どっちの話か、こんがらがって来る。賭けのイベントに巻き込まれ、犠牲になった人達がいるのに、お金持ちの一族は、何のお咎めもない。昭和だって許せない話である。まあ、最後に、もしかしたらの話が、盛り込まれていましたが・・・・赤川次郎も、気が咎めたか?

【昭和】トルコ

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