マリオネットの罠(文藝春秋)

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赤川次郎の長編第一作目は、本格的なサスペンスで驚きました。ユーモアはほとんど出ていなく、恐ろしい事件で怖かったです。赤川次郎らしくないのですが、最初の長編なんでこうなったのでしょう。フランス帰りの研究生の男が、あるお屋敷に、フランス語の家庭教師で泊まり込んでいた。ある日ふとしたことから、お屋敷の地下に、若い娘が監禁されていることに気づいた。研究生は、監禁されていた若い娘を逃がすのであるが、なんとその若い娘は、殺人鬼であったのだ。その後、この殺人鬼が、弁護士、作曲家、医師、教師を次々と殺害していく。この殺人鬼の目的は、いったい何なのか、見当がつかない。この真相と、行くへがわからなくなった研究生を探すべく、研究生の恋人が、警察関係者とともに立ち上がったのである。複雑な事件であるが、最後の最後のどんでん返しで「マリオネットの罠」を示さされ、そういうことだったのかと、題名に感心させられる。心配ごとと言えば、今後の研究生の恋人ですが、しっかり者なんで大丈夫かな??

【昭和】国電 手ごめ

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