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◆吸血鬼は良き隣人
おう!吸血鬼シリーズ、前作まで、エリカたちが歳を取って、成長していたが、今作は成長がなく、エリカは、大学二年生のままだ。うん?留年か?「メリー・クリスマス!」クリスマスの季節です。十七歳の娘が、両手でクリスマスケーキを抱えて、家路を急いでいた。すると、目に前に、急に人影が現れて、娘はギクリとして、思わず足が止まった。街灯の光でシルエットになったその人物は、いやにブクブクと太って見えて、変な帽子らしきものをかぶっている。そうです、サンタクロースなのです。クリスマスだものね。サンタクロースと娘がすれ違うと、「お嬢さん」と、サンタクロースが声をかけた、「え?」と、娘が振り向くと、娘の胸に、ナイフが深々と呑み込まれたのだ。事件発生・・・ エリカたちが住むマンションの並びの部屋に息子と二人で住む婦人が、エリカたちの部屋を訪ねて来た。クロロックに相談したいことがあるという。聞くと、息子に殺人の容疑がかかり、刑事が来たという。息子は、サンタクロースの格好をした者に殺された娘と、半年ほど前まで付き合っていて、更に、サンタクロースのアルバイトをしていて、娘が殺された時間に、サンタクロースの恰好をして、家を出たというのだ。クロロックとエリカは、息子の容疑を晴らすために、立ち上がるのだ。話は変わって、ぐっと太目なのはいっこうに変わらないみどりと、ノッポで、こちらはいくら食べてもいっこうに太らない千代子が、エリカの家に向かっている。クリスマス・イブで、エリカの家でクリスマス・パーティーを開くのだ。ふたりが、角を曲がりかけたとき、いきなり、サンタクロースが角の向こうから飛び出して来て、みどりとぶつかり、みどりがひっくり返った。千代子がなんとか、みどりを助け起こした。そして、エリカの家に着き、パティーが始まった。すると、クロロックが、みどりの服の袖口に、血が付いていることに気付く。さすが、吸血鬼だ。どうも、サンタクロースとぶつかったとき付いたらしいのだ。早速、クロロックとエリカ、そしてみどりの三人が、サンタクロースとぶつかった場所に出向くのだ。第二の事件発生か?
『シリーズ登場人物』
◆吸血鬼と雪男
なんと、雪男登場です。吸血鬼がいるのだから、雪男だっているって発想ですね。エリカ一家とみどり、そして千代子のいつものメンバーで、スキーをしに来ている。そうですよね、雪男だもの、雪山ですよね。エリカとみどり、そして千代子の三人が、リフトに向かった。一番長いリフトだ。思い出しました。長野の友達に、始めてスキーに連れてってもらったとき、いきなり一番上までリフトで連れていかれました。おしりをつきつき、何とか下まで降りましたが、すると、初心者コースで滑れるようになってました。スパルタ教育ですね。エリカたち三人が、リフトに乗っていると、下りのリフトで誰かが降りて来たのだ。いますよね、行ったはいいが、怖くなって、リフトで降りてくる人。ところが様子がおかしい。先ずは、スキーを履いていないのだ。さらに、若い男であるが、真っ白なのだ。スキーウェアが白なのでなく、まるで凍りついたように、白く、粉をかぶったようになっていて、しかも、ガックリと頭を垂れて動かないのだ。エリカはすれ違う瞬間、ストックの先で、ちょっとその男の足をつついた。死んでいる。「スキーのリフトって不便だわ」と、エリカ。死んでいる男が、気になったが、スキーのリフトを途中で降りられないからだ。上についてから、エリカは、みどりと千代子を置いて、先に滑り降りて行った。千代子は、スキーが得意だが、みどりが、苦手なのだ。やはりね。千代子が、みどりを案内しながら降りるのであるが、みどりは、思うようにいかず、林の中に突っ込んで行った。「すみません!どいて下さい!危ないですよ!」などと叫んでいる。これが効いたのか?みどりは、立木の間を見事すり抜けて、ひっくり返った。千代子が助けに来る。みどりが立ち上がると「あれ、何かしら?」と来た。木立の間に大きな足跡だ。自分たちの足跡より、三倍はある。二人は、慌てて、ゲレンデの斜面を、半分転びつつ、駆け下りて行ったのだ。話によると、このへんには、雪男の伝説が残っていた所で、明治のころでも、そいつを見てたって話があるらしい。その後、人が少なくなり、噂が出なくなったとのことだ。森の中でひっそりと暮らしていた雪男が、ホテルとスキー場を作ったため、静かな暮らしを、邪魔にされとのことらしいのだ。雪男と吸血鬼の格闘の始まりだ?
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