知り過ぎた木々(文藝春秋)

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いやー、驚いた!幽霊シリーズの永井夕子が出てくるのだ。夕子が高校生の時の話であるが、すでに探偵化していて活躍するのだ。名門女子高(残念ながら夕子が通う高校ではない)が、毎年行う林間学校で、大イベントになっているマラソン大会の話だ。学長が、マラソン重視の教育方針を出していて、マラソン大会に優勝したものが、委員長として力を振るうのだ。今年のマラソン大会で、ゴール前に現れたのは、一番安定した力を持っていると言われている生徒で、予想通りだ。ところが、二番目に現れた生徒が猛ダッシュしてきて、ゴール前で本命の生徒を抜いてしまう。ワーッと、声が上がった。表彰式が行われ、林間学校が終わるのだ。しばらくした夜中に、担任の女教師に電話か来た。出てみると、マラソン大会で優勝した委員長で、「私、もう耐えられないんです!」「先生、私---死にます」「先生、さようなら」と言って電話が切れた。女教師は、学長に報告し、対応を任せた。しばらくして、警察から「委員長が川に飛び込んだが、幸い助けられた」との知らせが来た。委員長は、三日目に意識を取り戻したが、ショックで記憶を失っていたのだ。そして林間学校の時期が来る。林間学校に行けば、記憶が戻るかもしれないと、委員長が参加することにしたのだ。ただし、記憶をなくした委員長が一人で参加するには心配と、委員長の父親は、遠い親戚の少女を同行させたいと提案した。遠い親戚の少女が、そうです、永井夕子なのです。夕子が飛び入り参加する林間学校、絶対何か起きますよね。まずは、林間学校に参加していた、学長の奥さんが、行方不明になる。皆で、奥さんを探していると、女性の死体を発見してしまう。学長の奥さんとは違う女性で、首を絞められたらしいのだ。さらに、担任の先生が穴に埋められ殺されかける。そして、委員長の食事に、青酸カリがもられる。いったい何が起きているのだ。この謎に、夕子が挑むのだ。なんか、幽霊シリーズの大学生の夕子より、高校生の夕子の方が、切れるように感じる。若いせいか?

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