吸血鬼のための狂騒曲(集英社)

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◆吸血鬼のための狂騒曲
おう!久々の吸血鬼シリーズ。前作でも驚いたが、今作でもエリカたちが年を取っていて、大学二年生になっている。エリカの弟の虎ノ介も走り回れるようになっている。話は変わるが、私の孫も走り回れるようになっていた。エリカたち三人組が春休みで、大学でお金持ちの友達の別荘に遊びに来ていた。その別荘には、友達の両親と友達、友達の従兄の男と従妹の娘も来ている。そして、遅れてエリカの家族も来ることになっている。そして、クロロックが現れたのであるが、娘を抱き上げて現れたのだ。抱き上げていた娘は、友達の従妹の娘で、近くの湖で溺れていたのを、クロロックが助けたのだ。ボートの姿を見たとのことで、たぶん、ボートから従妹の娘が、湖に突き落とされたらしいのだ。従妹の娘の目が覚めれば、はっきりするのであるが、なんと、従妹の娘が、記憶喪失になってしまっていたのだ。一旦は、犯人は救われたのであるが、何時記憶を戻すか分からない。犯人は、従妹の娘の命を狙って来るだろう。さらに従妹の娘は、夢遊病の持病があるらしい。娘の母親も夢遊病者で、それが原因で亡くなっているらしいのだ。早速、従妹の娘が夜中に、二階のベランダの手すりの上を歩いたりするのだ。危ない。 話は変わるが、「華麗なる探偵たち」に出てくるような、怪しげな病院が出てくる。自分が、有名人だと思い込んでいる人たちが入っている病院だ。そしてなんと、ドラキュラ伯爵を気取った男が入っていたのであるが、その男が病院を脱走してしまう。そしてその男は、エリカたちのいる別荘の近くの別荘に来ていた子を襲ったりするのだ。さらに、クロロックのマントや服が盗まれる事件も発生する。クロロックは、マントが無いと人前に出れないらしいのだ。従妹の娘の命、ドラキュラ伯爵を気取った男の行方、そして娘の命を狙った犯人は如何に?
『シリーズ登場人物』

◆吸血鬼のための料理教室
エリカたちが住むマンションの人で、旦那さんが料理教室に入ったのであるが、旦那が夢中になりすぎて困っているという話しだ。旦那は、エレクトロニクスの技術者で、二十八歳、奥さんも同い年で、子供はまだいない。「男も台所に立つ時代だから、いいんじゃないの」なんて奥さんは言っていたが、始めは週一回の教室通いが、二回になり、三回になり、心配になって来たのだ。どうもその料理教室に通うのは、男性の方が多いらしく、怪しい。旦那は、ほとんど毎日残業をしていたのに、残業せずに料理教室に通っているのだ。そして、旦那の上司の妻から奥さんに「旦那の仕事の成果が、このところ、目立って落ちてきている」との電話が入ったのだ。さらに旦那は、毎日残業せずに早く帰っているとのことなのだ。旦那に奥さんが、そのことを訊くと、「俺の好きなようにするのが、なぜ悪い! 俺の人生だ、人に口出しさせない」と、怒鳴られてしまった。そして今度は、「無断欠勤は困りますね」と、人事課長から電話が入った。困った奥さんは、料理教室の先生に話を訊こうと、料理教室を訪ねるのだ。そして、教室の部屋から「目標は---」「しかし危険じゃないですか」「まさか、死者は出ないと思うが」「いや、出るかもしれん」などとの話を聞いてしまう。そして、奥さんが誰かに殴られ気絶してしまって、気が付くと、自分のマンションの部屋だったという。そして、奥さんは「こちらのお父様とお嬢さんは、名探偵で、正義の味方で美男美女だ」と聞いて、クロロックとエリカを訪ねて来たのだ。クロロックは「ともかく、でくるだけのことはしよう」と請け合う。「まず、その教室に潜入してみる必要があるな」ということで、エリカが申込に料理教室をたずねると、「残念ですけど、今は定員にあきがないの」と断られるのだ。そこに、「あら、それならちょうど良かったわ」と中年のおばさんが来た。主人の転勤で料理教室を止めるとのことで、エリカが料理教室の侵入に成功する。さていったいこの料理教室で、何が行われているのでしょうか?

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