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名探偵はひとりぼっち(角川書店)

高校一年生の少年が駆け落ちをすることになった。おせっかいな友達に、色白でほっそりした、いつも少し悲しそうな目をした美人で、髪は流れるように肩に落ちている恋人がいるが、不治の病で、あと半年の命だと、今読んでいた本の内容を自分の事としてでっち上げた話をした。
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復讐はワイングラスに浮かぶ(新潮社)

第一話は、産業スパイの話だ。今は極秘情報は、コンピュータで管理されセキュリティーで守われていて、そのセキュリティーを破って情報取得するのが産業スパイですが、昭和ですね!ここで登場する極秘情報は、〈極秘〉と赤いスタンプが押された書類と図面、そしてマイクロフィルムなのだ。
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かけぬける愛(角川書店)

銀行の支店長の父親、25歳のOLの娘と大学生の妹、いいとこの令嬢だった母親が、何不自由なく暮らしていたが、突如荒らしが襲った。なんと父親が、銀行のお金を横領し、若い娘と失踪したのだ。母親が、銀行の副頭取に呼び出され、横領した一億円の返還を求められた。
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昼と夜の殺意(徳間書店)

ピアノとバイオリンの天才少女と呼ばれる姉妹の話だ。姉は、本当に天才肌で、遊んでばかりいるのであるが、ピアノを引かせるとピカ一で、コンクール荒らしなのだ。妹は、大学生で、大学に通いながらバイオリンのレッスンを受けている。
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愛情物語(角川書店)

赤ん坊が捨てられた。警察が落とし主を捜したが見つからず、その赤ん坊を拾った二十六歳の独身の女性が、育てることになった。それから十六年、その赤ん坊は、天才バレリーナとして未来を嘱望されるまでに育っていた。育てた母は、未婚の母として、苦労して娘を育て上げたのだ。
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過去から来た女(角川書店)

田舎の村の旧家の令嬢が家出をした。東京で頑張り、七年ぶりに村に帰ったところ、次々と謎の事件が起きるのだ。先ずは、令嬢殺害の容疑をかけられ自殺したとされる令嬢の同級生の少年の父親が殺害された。一人息子が殺人容疑で逮捕され自殺したため、夫婦で村を出て東京で暮らしていたが、殺された。
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静かなる良人(中央公論新社)

「静かなる良人」は、その題名通りの夫の夫婦の話である。奥さんは、三十三歳なのだが、奥さんを見て三十過ぎとは思う人はいないらしい。結婚して七年目であるが、子供がいないから若く見えるなのかもしれない。
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夜(角川書店)

怖かったー、「夜」は、地震を機に起きた生き残りを賭けたホラーサスペンスで、ハラハラ、ドキドキでした。日本最大級の地震が発生した。山を切り開いて建てた十五軒の建売住宅は、一軒を除き崩壊した。多くの人が死亡し、けが人も出た。
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霧の夜にご用心(角川書店)

「霧の夜にご用心」は、切り裂きジャックの日本版のサスペンスだ。切り裂きジャックは、霧の夜のロンドンに出没して、売春婦を殺し続けた男で、外科医のような手際の良さで、身体を切り刻んだ。それと同じことを企んでいる切り裂き魔男の話だ。
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沈める鐘の殺人(講談社)

結婚のため前の学校を辞めた教師が、名門の女子学園に赴任した。結婚は破綻してしまったからだ。学園は各学年1クラスの寄宿制で、教師も既婚者以外はできるだけ学校の宿舎に入ることになっている。学園に向かうバスで運転手から「気を付けなよ」と言われる。