感想 三毛猫ホームズのびっくり箱(角川書店) 今度こそ、久々の三毛猫ホームズだ。第一話は、箱が人を殺したらしいのだ。いつもの通りに「おい、片山!」と、片山刑事が栗原警視に呼ばれた。片山刑事は、栗原警視が呼ぶ声のイントネーションの微妙な差で、大体どんな要件か見当がつくのである。 2024.10.16 感想
感想 赤川次郎ワンダーランド(徳間書店) へえー!こういう本を出していたんだ。赤川次郎さんのことが色々分かりました。誕生日が二月二十九日のため四年毎に年を取るとか(二月二十九日に生まれた人は、苦労しているみたいです)、小学校の時は漫画を書いていたとか、三毛猫ホームズのモデルになる三毛猫がいたとか、 2024.10.10 感想
感想 ぼくのミステリ作法(角川書店) いやー!びっくりしました、作家が小説を書く方法の種明かしをするとは。トリックのかけ方や謎ときの方法などを、実際に書いた小説を使って解説するのだ。小説を書くには、沢山の本を読む必要があるらしい。赤川次郎さんは、相当な本を読んでいますね。 2024.10.02 感想
感想 三毛猫ホームズの映画館(角川書店) おー!久々の三毛猫ホームズシリーズだ、みんな元気にしていたかな?と読み始めたら、なんか変。そう、本作は、赤川次郎の銀幕への熱き思いをつづったエッセイ集だったのだ。赤川次郎が映画好きだったのは知っていましたが、映画のエッセイだけで一冊の本を出すとは凄いもんですね。 2024.09.25 感想
感想 死者におくる入院案内(新潮社) 郊外の近代的な高層マンション群に霧がでる。春の夜には、ことに霧がしばしば団地をすっぽり包むのだ。そんな霧の夜にこの団地に住む奥さんが殺された。会社からの帰りで、自分の住む棟の目と鼻の先まで来ていたのに殺された。そして、死体の下腹部が切り裂かれていたのだ。 2024.09.18 感想
感想 名探偵はひとりぼっち(角川書店) 高校一年生の少年が駆け落ちをすることになった。おせっかいな友達に、色白でほっそりした、いつも少し悲しそうな目をした美人で、髪は流れるように肩に落ちている恋人がいるが、不治の病で、あと半年の命だと、今読んでいた本の内容を自分の事としてでっち上げた話をした。 2024.09.11 感想
感想 復讐はワイングラスに浮かぶ(新潮社) 第一話は、産業スパイの話だ。今は極秘情報は、コンピュータで管理されセキュリティーで守われていて、そのセキュリティーを破って情報取得するのが産業スパイですが、昭和ですね!ここで登場する極秘情報は、〈極秘〉と赤いスタンプが押された書類と図面、そしてマイクロフィルムなのだ。 2024.09.04 感想
感想 かけぬける愛(角川書店) 銀行の支店長の父親、25歳のOLの娘と大学生の妹、いいとこの令嬢だった母親が、何不自由なく暮らしていたが、突如荒らしが襲った。なんと父親が、銀行のお金を横領し、若い娘と失踪したのだ。母親が、銀行の副頭取に呼び出され、横領した一億円の返還を求められた。 2024.08.28 感想
感想 昼と夜の殺意(徳間書店) ピアノとバイオリンの天才少女と呼ばれる姉妹の話だ。姉は、本当に天才肌で、遊んでばかりいるのであるが、ピアノを引かせるとピカ一で、コンクール荒らしなのだ。妹は、大学生で、大学に通いながらバイオリンのレッスンを受けている。 2024.08.21 感想
感想 愛情物語(角川書店) 赤ん坊が捨てられた。警察が落とし主を捜したが見つからず、その赤ん坊を拾った二十六歳の独身の女性が、育てることになった。それから十六年、その赤ん坊は、天才バレリーナとして未来を嘱望されるまでに育っていた。育てた母は、未婚の母として、苦労して娘を育て上げたのだ。 2024.08.14 感想