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南条家、面白い!母といい、姉といい、妹といい、お手伝いさんといい、父は、出番が少なかったので、良く分かりませんが、多分面白いと思います。南条家は、お金持ちなんですが、南条家は、まともで、お金持ちらしくないのです。そして、各々の設定も面白い。母親の華代は、何でもはっきり言ってのけ、お金持ちなのに、スーパーのチラシを見て、どこのスーパーで買うか悩むたちで、南条家に染まらずにいる。双子の長女の麗子は、二十二歳、幼稚園から大学まで、ずっと女子校、いつもどことなくポサッとしていて、自分では何も決められず、「帰って、母に相談してみます」が、奥の手である。双子の次女の美知は、姉と正反対で、油断のない、キラキラするような目を持っていて、家出中で、〈暗黒通り〉で、チンピラの親分をしている。お手伝いさんの春子は、二十歳そこそこで、見るからに丈夫そうで、柔道をやっていたらしい、多分に訛りが残っている。この面々が繰り出す話が、面白くないわけがないのだ。その長女の麗子が、結婚することになった。もちろん、自分では何も決められない麗子なので、父親が、さる政界の、かなりの実力者の夫人を通して、持ってきた縁談なのだ。そして、結婚式の準備も進んで、式まで後一週間という時に、麗子が、何者かの女性に呼び出された。「結婚はおやめなさい」「あなた、殺されるわ」「狙いは、あなたの持参金。生命保険。宝石類----」「ハネムーンからの帰り道は棺の中ですよ」と、忠告されたのだ。麗子は、相変わらず、「棺の中・・・・・あんまり寝心地がは良くなさそうだわ」などと考えているのだ。なんだかんだで、結局奥の手の「帰って、母に相談してみます」を使ったのだ。早速、麗子は、家に帰って、母の華代に相談する。話をして、華代に「----どうしたらいいかしら?」と、麗子が訊くと、華代は、ニッコリ笑って、麗子の手を取り「あなたは心配しなくていいのよ」と言うのだ。母のこの言葉を、麗子は待っていた。これですっかり気持ちが軽くなったのだ。でも、母親は、困った。夫に相談しても、何を馬鹿な、と笑い飛ばされるのがオチなのだ。しかし、「---そうだわ」と、良いことを思いついたのだ。華代は、家出している妹の美知を訪ねた。替え玉作戦開始なのだ。さてうまく行くのでしょうか? いやー!面白かった。続編があるらしいので、楽しみです。後は、〈いや、これだけじゃ何のことだか読者には分かるまい。著者には分かっている(当たり前である)〉などの、赤川節が、満載でした。
『シリーズ登場人物』
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