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いやー怖かった!白い雨が降るのであるが、その雨を浴びた人は、心の中に押し隠していた憎しみや殺意が抑えられなくなり、本性で行動してしまうのだ。四つの事件がオムニバス形式で進み、絡み合っていく。一つ目は、N大ワンダーフォーゲル部の秋キャンプの出来事だ。女性四名、男性八名で、奥多摩の山を登りキャンプを行うのであるが、男性二人が、白い雨を浴びてしまう。一人は、ずうっといじめられてきた、ひ弱な一年生で、入学して一目ぼれした一年生の女性が、ワンダーフォーゲル部に入ったため、近づくために自分もこの部に入ったのだ。二人目は、女性にコンプレックスを抱えている一年生で、大柄で力も強い。この二人が、白い雨を浴び、部員を襲い始めるのだ。二つ目は、父親と、十一歳の娘とその弟の三人で暮らしている家の話だ。父親が、事故で片手を失くしてしまい、仕事もせずに、毎日飲んだくれている。仕方なく、母親は遠い町に出稼ぎに出て、毎月お金を送っているのだ。十一歳の娘が、弟の面倒を見ながら、家事をしている。可愛そうに、娘は、酒が切れると、父親から殴られるのだ。その酒が、切れてしまった。今父親は、飲んだくれて寝ているのだが、起きたら殴られる。娘は、隣町に酒を買いに行くのだが、途中で白い雨を浴びてしまい、大人たちへの復習に出るのだ。三つ目は、お金目当てで結婚させられた男の話だ。結婚後、男が持っていたお金を、嫁の家の借金の返済に当てられた。そして、嫁は男癖が悪く、平気で浮気をしているのだ。その男が、白い雨を浴び、嫁とその両親に復讐する。四つ目は、母親の言いなりになっている男と結婚した、女性の話だ。結婚も、男が独身でいると会社の出世に影響があると、母親から形式の結婚をさせられたのだ。そして、親戚の結婚式の帰りで、夫と夫の母親を乗せてた車を運転させられていて、うっかりガソリンを入れるのを忘れてしまい、山の中で止まった。仕方なく女性が、ポリタンクを持ってガソリンを探しに行く時、白い雨を浴びる。もちろん、夫と夫の母親に牙をむくのだ。この白い雨って、いったい何なんだ? 人って誰しも、憎しみを心の中に押し隠しているのでしょう。それが、抑えきれなくなる。恐ろしい! うむ、待てよ、世の中いろんな事件が起きているが、もしかしたら、本当にこの白い雨が降っているのかな??
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