死体は眠らない(角川書店)

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本作品は、父から受け継いだ四つの会社の社長を勤める三十代半ばの男の話だ。この男、どんくさく、自分では何も決められず、よく社長が勤まるなと不思議に思うほどの、ダメ男なのだ。こういうダメ男は嫌いだ。苛々する。奥さんにいつも馬鹿にされているが、奥さんの気持ち、良く分かります。そんなダメ男であるが、一つだけ自分で計画し実行したことがある。なんと、奥さんを絞め殺したのだ。そこへ、秘書兼恋人の女性が訪ねてきた。この男、この秘書にいかれていて、ちょっとした仕草に、魅力的だ!可愛い!なんて言っているし、おんぶにだっこで、なんでも任せてしまうのだ。奥さんの死体をベットの下に隠していたのだが、秘書に見つかってします。秘書は、秘書で、「分かるわ。--あなたの気持ち、私にはとってもよく分かる」「あなたが奥さんを殺したのは、正当防衛だわ」などと言って励ましたりするのだ。そこへどういうわけか、逃走中という男が現れたたのであるが、秘書が襲われかけたので、置物で殴り殺してしまう。死体が二つになった。今度はそこに、男の秘書が「奥さんのお父さんが亡くなった」と迎えに来たのだ。そこで三人で相談し、奥さんが何者かに誘拐されたことにしようと決めて、警察を呼んで、そこに男の秘書から脅迫電をかけることにしたのだ。そして、警察を呼んだのであるが、やって来た警察の責任者の男が、またいい加減な男で、でたらめなのだ。さらに刑事の一人が、秘書兼恋人の昔を知っていて、脅迫されるのだ。なんだか、ぐちゃぐちゃしてくるのだ。最後の章が「ハッピー・エンド」となっているのであるが、本当にハッピー・エンドなのって感じです。それより、奥さんのお父さんの通夜と告別式は、どうなったのでしょうか?忘れちゃったのかな??

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