忘れられた花嫁(角川書店)

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現在停学処分を受けている二十一歳の女子大生の話だ。停学中なので、今は結婚式場でアルバイトをしている。彼女の係は、式を挙げるまでで、披露宴は他の係にバトンタッチをすることになっている。そして今、新郎に他の女がいて、子供まで作っているのがゆうべ判明して、結婚式を渋る新婦を、花嫁の控室でなだめているのだ。なんたって今日は大安吉日で、結婚式の大ラッシュの日で、時間通りに式を始めないとまずいのだ。いったん式場の準備をして、控室に戻ると、脱ぎ捨てられたウエディングドレスがあった。花嫁が逃げたのだ。式に穴を開けるわけにはいかない。お約束通り、彼女がウエディングドレスを着て、式を行ったのは言うまでもない。何とか大ラッシュの一日を終えて、彼女が先輩と花嫁の控室に、彼女が着たウエディングドレスの片付けに行くと、なんと、見知らぬ女性がそのウエディングドレスを着て死んでいたのだ。そして次の日、先輩から、「私の身に万が一のことがあったら、これを開けてください」とのメモ付きで包みが届いた。式場に出勤すると、先輩が辞表を出して辞めていた。とつぜん、どういうことなのか? 昨日の事件と関係するのか?? そして、彼女がロビーでコーヒーを飲んでいると、先輩が現れたのだが、様子がおかしい。ふらついていて倒れ、背中に血のしみが広がっていたのだ。結婚式場での立て続けの事件、ひょんなことから、式場の社長から、この事件の調査を彼女が受けることになったのだ。まずは、先輩から届いた包みを開けてみると、なんと弁当箱なのだ。なんなんだこの弁当箱は?ということで、この謎に、この事件を担当した、検視官とともに挑むのである。あれ、この作品って、花嫁シリーズ? 亜由美とドン・ファンが出てこなかったけど?? まあいいか???

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