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「ウォーオ」と、思いっきり大きな口を開けて、欠伸をした。いささかみっともないが、こうでもしないと、起きる気になれない。それに、どうせ独り暮らしのOLなのだから、誰も見てやしないのである。それにしても---今朝は辛い。どうしたんだろう?「あ、そうか・・・・」ゆうべ・・・・。地方へ転勤になる同僚のための送別会をやった。その席で---というより、二次会で飲み過ぎたんだ。どうせ、明日は休みなんだから!---とか言っちゃって。それに乗ったこっちもいけないんだけどね、いくら明日は休みだっていったって・・・・。「今日は土曜日だ!」万歳、と叫び出したくなった。分かります分かります、起きなきゃいけないと焦っているときに、『今日は休みだ』と思い出したときの気持ち、万歳しちゃいますよね。私も、昔よくありました。今は、毎日休みなのでありませんが・・・・。あーあ、損した。こんなに早く起きるんじゃなかった。それにしても、ずいぶんひどい有様ね、枕もとの、時計の向こうには、脱ぎ捨てたままのスカートだのブラウス、パンティストッキング、ズボンにワイシャツ、ネクタイ・・・・。「ん?」ズボン?ワイシャツ?ネクタイ?何で、そんなもんがここにあるのよ。・・・・そんな!---女一人の部屋に、何で、こんなものがあるわけ?訳が分からずに、OLが呆然としていると、突然、すぐそばで---それも布団の中で---何かもぞもぞと動く気配がした。びっくりして振り向くと、「アーア」と、男が・・・伸びをしながら、目を開くところだった。信じ難い思いで、OLは、それを見つめていた。すると---それも目を開いて、OLを見た。二人の目が合った。「ワッ!」「キャアッ!」・・・やっちまった。数日後、OLは、大企業の社長に呼び出しを食った。「---はっきりとうかがいたい」「何でしょうか?」「いくらですか?」「はあ?」・・・・。社長は、封筒を取り出すと、OLの目の前に置いた。五百万円の小切手だ。酔っ払って、OLの部屋にいた男は、この社長の一人息子だったのだ。・・・・「じゃ、このお金で、何もかもなかったことにしろとおっしゃるんですね?」「その通り」「ふざけないで下さい!」と、OLはタンカを切った。「私は売り物じゃありません!」そして、五百万円の小切手を二つに引き裂くと、ポンとテーブルの上に置き、立ち上がって、「失礼しました」と頭を下げ、そのまま社長室を出た。ガアーーーン、五百万円ですよ?もったいない!絶対後で後悔するよね。でもこれが、社長に気に入られ、このOLは、この大企業に出向となり、新規プロジェクトのチーフに抜擢されてしまうのだ。平凡なOLがですよ。どうなるんでしょうかね?しっかし、サラリーマンものなのに今一でしたね。四角関係だもの?


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