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名門家の高校生の一人娘が、友たちと軽井沢に遊びに来ていた。テニス、サイクリング、乗馬、ドライブ・・・が、目的だ。ところが、来てから三日目に、その一人娘が、行方不明になってしまうのだ。名門家の父親は、あらゆる手を尽くして、娘を探した。そして二年かかってようやく、軽井沢から遠く離れた、そば屋で働いている娘を発見したのだ。そば屋の親父が、娘を見つけて介抱したのであるが、娘は、記憶を失っていたのだ。そのため、ついつい二年間もの間、そば屋で働いてもらって、面倒をみてしまったらしいのだ。父親は、娘を連れて、家に戻った。家に入り、母親にも会ったのであるが、娘の記憶は戻らない。仕方なく、家の部屋の机の中に入っていた手帳の住所録に書かれていた友だちに、会ってみることにしたのだ。しかし、主立った友だちに会って、話をしたが、何一つ思い出すことが出来なかった。今度は、娘はデパートに出かけることにした。デパートの特別な顧客用のカードが、定期入れの中に入っていたからだ。娘は、デパートで買い物をし、そして、ティールームで休んでいると、三つぐらいの男の子が転んだ。娘が、その子をかかえ上げて、「大丈夫?けがしなかった?」と訊くと、「すみません!」と母親らしい女性が、やって来た。そして、女性が、娘の顔をじっと見つめていたと思うと、突然、子供の手をつかみ、「行くのよ!」と来た。さらに、「この子に触らないで!」「私は忘れないわ。妹を殺した女の顔わね!」と言い、行ってしまったのだ。人殺し?いったいどういうことなんだ?さっぱり分からない。すると今度は、ウェイレスから、娘に電話が入っていると呼ばれた。電話に出ると、「あなたの秘密を教えてあげるわ」「今夜七時に、Cホテルの十階、一〇三号室に来なさい」と来た。たまたま立ち寄ったティールームに電話が来るとは?さっきの女性なのか??娘は、言われた通り、Cホテルに来た。迷ったがが、行ってみなければ、先に進めないのだ。娘は、一〇三号室の前で、大きく息をついで、ドアをノックした。さて、待ち受けていたのは、いったい? 自分の過去ってどうなんですかね?全て忘れてしまって、新たにスタートを切れたら、どんなに良いかって人もいますよね、という話でした。私、私の過去?どうなんでしょう!
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