かけぬける愛(角川書店)

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銀行の支店長の父親、25歳のOLの娘と大学生の妹、いいとこの令嬢だった母親が、何不自由なく暮らしていたが、突如荒らしが襲った。なんと父親が、銀行のお金を横領し、若い娘と失踪したのだ。母親が、銀行の副頭取に呼び出され、横領した一億円の返還を求められた。行内の預金と家と土地が押さえられる。育ちはよいが心臓に持病がある母親と大学生の妹には頼れられず、OLの娘が何とか頑張って行くしかないのであるが、この事件を週刊誌に嗅ぎつかれてしまう。OLの娘は、頼りにしていた婚約同然の彼氏と別れ、会社も首になる。さらに、母親が心臓の発作で倒れ入院し、追い打ちをかけるのだ。どん底。途方に暮れるOLの娘であるが、救世主が現れる。母の入院費を支払ってくれて、OLの娘にいい仕事を紹介されたのだ。古いアパートに引っ越し、なんとか持ちこたえる。そんなところに突然失踪した父親が現れたのだ。「もうとっくに死んだものと思うようにしてきたのに・・・。今になって、ただ会いたかったなんて、勝手すぎるは!」「若い女と金を盗んで逃げるのが。『それなりのわけ』なの?家族を捨てて、放り出して---」と啖呵を切ったのだ。気持ちは分かります。今頃のこのこ出てくるとは、父親は何を考えているのだ。そして、母が亡くなってしまう。そして、救世主が銀行の副頭取の息子と判明し、OLの娘と急接近するのであるが、副頭取は黙っていない。副頭取の力で、別れされてしまうのだ。なにかスッキリしない。父親の失踪した理由も別にどおってことがないし、盛り上がりに欠けた話でした。この話、本当に赤川次郎が書いたのでしょうか??

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