愛情物語(角川書店)

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赤ん坊が捨てられた。警察が落とし主を捜したが見つからず、その赤ん坊を拾った二十六歳の独身の女性が、育てることになった。それから十六年、その赤ん坊は、天才バレリーナとして未来を嘱望されるまでに育っていた。育てた母は、未婚の母として、苦労して娘を育て上げたのだ。娘は三歳からバレエを始め、バレエ教室に通い始めた。女手一つで生活するのもやっとで、とてもバレエ教室に通わせる余裕が無いのであるが、実は「足ながおじさん」がいたのだ。毎月毎月、誰とも知れぬ人物から、お金が送られてくる。「足ながおじさん」の話を聞いた娘は、「足ながおじさん」は、自分の父親ではないのかと思い始めたのだ。そして娘は、「足ながおじさん」に会いに行くことにしたのだ。手がかりは、毎年娘の誕生日に送られてくる花束だ。花の送り主は書いてないのであるが、送ってくる店はいつも同じ店である。この店に行けば、「足ながおじさん」に繫がる手がかりが見つかると踏んでいるのだ。店に出向き、店の奥さんに、送り主を教えてほしいと頼んだのであるが、「送る方が、名前を明かしたくないから、つけていないんだと思うの。うちは、お客様がそうご希望なら、その通りにするしかないわ、あなたに教えてしまったら、お客様の信用を裏切ることになるでしょう」と、ごもっともな理由で拒否されたのだ。こんなことで引き下がれない娘が、店の様子を見ていると、店番が、店の娘に代わったのだ。当たって砕けろで店の娘に聞くと、あっさり送り主を教えてくれたのだ。ラッキー!早速送り主を尋ねると、送り主は、会社の金を盗んで、逃げるところだったのだ。そして、「足ながおじさん」と娘の逃亡劇が始まるのだ。いったいどうなるのでしょうか?

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