過去から来た女(角川書店)

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田舎の村の旧家の令嬢が家出をした。東京で頑張り、七年ぶりに村に帰ったところ、次々と謎の事件が起きるのだ。先ずは、令嬢殺害の容疑をかけられ自殺したとされる令嬢の同級生の少年の父親が殺害された。一人息子が殺人容疑で逮捕され自殺したため、夫婦で村を出て東京で暮らしていたが、殺された。二件目は、村の駅の倉庫が放火された。古いベンチ、椅子、スコップ、シャベル、古い布団などを置いていただけの倉庫だが、放火の目的が分からない。三件目は、村の駅長の死だ。睡眠薬の飲みすぎが原因らしいが、どうも怪しい。四件目は、幽霊騒ぎだ。令嬢殺害の容疑をかけられ自殺した少年が住んでいた空き家に幽霊が出たのだ。その家を調べると、大金が隠されていたのだ。どうも令嬢が家出をした日に、隣町の銀行に強盗が入り、盗まれたお金らしい。五件目は、遂に令嬢が襲われた。アーチェリーで狙われ逃げると、今度は車で引かれそうになったのだ。令嬢が村に帰ったことにより発生したと思われる事件だが、関連が全く分からないのだ。この謎に、令嬢、令嬢の恋人、県警の刑事が挑むのである。赤字国鉄の中で、なぜか廃線にならずに済んでいるこの路線の駅は、元来なら、無人駅で充分だったと言う駅が出てくるのであるが、別荘の路線と似ています。この間乗って驚いたのですが、なんとワンマン列車なのです。乗り方や降り方が、ワンマンバスと同じで、乗るときに整理券を取って、降りるときに整理券に合った料金を払うのだ。しかも、Suicaなどが使えないんです。困ってしまいました。昭和か??

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