夜(角川書店)

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怖かったー、「夜」は、地震を機に起きた生き残りを賭けたホラーサスペンスで、ハラハラ、ドキドキでした。日本最大級の地震が発生した。山を切り開いて建てた十五軒の建売住宅は、一軒を除き崩壊した。多くの人が死亡し、けが人も出た。地震は昼間に発生したため、女性や子供が大半だ。しかも隣町に向かう橋が崩壊して孤立状態になった。最近もニュースで地震や台風などで孤立の発生を耳にする。他人事でない話しなのだ。このような状態に置かれると、人間性が出ますよね。リーダーとなって皆をまとめる者、知識がありリーダーの参謀役になる者、こまめに働く者、愚痴ばかりを言って動かない者・・・・・。私はこのような経験は、したことはないですが、多分XXのタイプだと思います? それはさておき、怪我をした人たちを介抱しながら、救助を待つのであるが、情報収集手段がなく、日本全体がどうなっているのか知ることができないのだ。だれでもスマホを持っている今とちがう昭和なのだ。更に、この物語は地震だけではない、なんと、巨大な生物が、人々を襲い始めるのだ。唯一山を越えれば隣町に行けるらしいが、地震での山がひどいことになっているかもしれないのだ。けが人が多く、まともに動ける人は一握りであるが、先ほどの役割に従って、皆が協力して、生きるすべを考え行動していくのだ。皆が協力と言っても、もちろん、裏切り者も出てくる。非常食も少なくなってくるし、けが人の具合も悪化していく。そして、巨大な生物の攻撃も激しくなってくる。残された人々の運命はいかにだ? いやーしかし、あの九歳の女の子だ。子供って災害に強いんですね。大活躍でした。

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