一番長いデート(徳間書店)

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◆一番長いデート
いやー面白かった、「一番長いデート」。今まで(刊行年代の古い順)読んできたものと、ちょっと違った面白さがありました。「お坊ちゃま」などとからかわれている大学生が、主人公だ。この大学生は、背が低くちんまりしていて、かなりの近眼、勉強もスポーツも駄目で、まじめだけが取柄なのだ。当然、女性に持てるわけがない。この大学生が、友達からデートの代役を任された。この友達が二枚目で長身、女の子が吸い寄せられてしまう位だ。実際に代理デートをしたのだが、こんな男の代理では、彼女は面白いわけあるはずがない。大学生は、彼女に思いっきりからかわれてしまう。そんな彼女が、チンピラに誘拐され、大学生が人殺しを指示されてしまう。大学生は、彼女の恋人に相談するのであるが、「いいか、俺はお前に頼んだはずだぞ。彼女を家まで送り届けてくれって。違うか?」と、お前が何とかしろっと冷たく突き放されるのだ。まじめな大学生は、仕方なく指示道理に人殺しを敢行し、彼女を救い出したのだ。家に帰って、大学生が殺した事件のTVニュースを見たのだが、名前は合っているのだが、殺された人の顔が、殺した男の顔と違っていたのだ。これはいったいどういうことなのか? そしたら、また彼女が誘拐され、大学生に倉庫に来るように指示がでた。まじめな大学生は、倉庫に出向くと、殺した相手の手下たちに拉致される。そして、この謎が解かれていくのであるが、大学生と彼女の運命は如何に?? まあ、ハッピーエンドですよ! 二枚目で長身な男と、背が低くちんまりしている男と、どっちがいいかって話しですよ。もちろん私は、後者ですけど。

◆孤独な週末
「孤独な週末」って、なんか読んだ気がしてたので調べたら、「孤独な週末(角川書店)」に、同じものが掲載されていました。こうゆうのってあるんですね。仕方ないので、以前書いたものを、そのまま載せます。「孤独な週末」は、前妻と死に分かれた営業部長と再婚した元秘書の新妻が、新婚旅行で訪れた、山荘で起きるスリルとサスペンスの物語である。山荘に到着した早々に、営業部長が仕事で会社に呼び出され、新妻と営業部長の十一歳になる連れ子の息子と二人で、山荘で過ごすことになるのだ。結婚したてで、まだなついていない息子であるが、何か様子がおかしい。新妻は、息子と仲良くすべく、気遣うのであるが、息子から逆に色々な仕打ちを受けることになる。最初は子供のいたずらと思っていたのだが、だんだんエスカレートしていくのだ。新妻は、だんだんと息子に追い詰められていく。さて、営業部長が山荘に戻るまで、持ちこたえられるのか?・・・ 十一歳って、結構怖いよね。良い悪いが、分かっているようで、分かっていないので、何をするかわからないよね。

◆殺してからではおそすぎる
「殺してからではおそすぎる」は、「ブキミ」と呼ばれる高校二年の女子高生の話しだ。「ブキミ」と言っても、「不気味」ではなく、「不器用な弘美」の約だ。とにかく、何をやってもまともにできないのだ。そんな女子高生が、話しの調子で「私、いま、催眠術をかける稽古をしているの」などと、友達に言ってしまったのだから大変だ。「催眠術ができたら逆立ちして町中歩いたげる」「私だって、オールヌードで学校に行ってみせるわよ」などと言われるのだ。怒った女子高生は、「あとで泣きごと言ったって、知らないから!」タンカを切って飛び出したのだ。そのことを、ボーイフレンドに話すと、僕が実験台になると聞かないので、仕方なく、「自分を笑ったクラスメートを殺してと」催眠をかけてみたのだ。すると、すっと立ち上がると、店を出て行ってしまったのだ。高校生は、ボーイフレンドも怒らしてしまったと反省するのだ。その夜に、高校生を笑ったクラスメートの一人が殺されたと連絡が入る。そしてさらに、ボーイフレンドが、家に帰ってこないとの連絡が入る。あの催眠術が、もし本当にかかったのかもしれないと、途方に暮れるのである。催眠術ね、本当にあるのでしょうか? そういえば、吸血鬼シリーズのフォン・クロロック伯爵と、その娘の半人間のエリカは、催眠術が得意で、あんなことやこんなことをしてましたよね。

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